Go to contents

きょうから強烈な寒波、大雪・強雨に警戒

きょうから強烈な寒波、大雪・強雨に警戒

Posted January. 06, 2021 08:10,   

Updated January. 06, 2021 08:10

한국어

北極発の寒波は6日から韓半島に影響を及ぼし、7~9日に最も激しくなるとみられる。気温が大幅に下がるだけでなく、暴風や大雪も予想される。昨年12月中旬に訪れた寒波より期間が長く、威力も強い。今回の寒波は、北極の上空にある零下50度の冷たい空気が中緯度地域まで下りてきたためだ。

●寒波・大雪・強雨が一度に襲来

気象庁は5日、記者会見で、「6日から12日まで平年より強烈な寒波が続く」とし、「特に7日から9日が最も寒いだろう」と明らかにした。ソウルの最低気温は6日零下11度、7日零下15度、8日には零下17度まで下がる。ソウルの最低気温が零下17度以下に下がった日は2000年以降6回だけ。それだけ異例の寒さだ。

 

7日未明から風も強くなる。8日までの2日間、海岸には秒速10~16メートルの強風が吹くと予想される。台風(秒速17メートル以上)に劣らない強さだ。全国のほとんどの地域で、秒速7~13メートルの強風が予想されている。強風が吹き、体感温度は実際の気温より10度近く低くなり得る。全国的に新型コロナウイルスの野外選別診療所が運営されているので、暖房とともに火災予防にも注意しなければならない。

大雪も降る。6日午後、西海岸(ソヘアン)を始め全国に拡大し、7日午前まで降る。予想積雪量は西海岸と済州(チェジュ)山間部で最大20センチ、首都圏と江原(カンウォン)内陸で1~5センチ、その他の地域で3~10センチ。7日午後、全国ほとんどの地域で雪は降り止むが、全羅(チョンラ)、西海岸、済州島は10日まで雪が降り続く。相対的に暖かい西海と冷たい韓半島上空の大気の気温差で雪雲が作られ続けるためだ。気象庁は10日まで済州山間部で最大50センチ、全羅西部で最大30センチ以上の積雪を見通した。

●温暖化が作った北極の寒波

 

北極の上空には零下50度の冷たい空気層がある。周囲はジェット気流が回転し、冷気が抜け出ることができない。ジェット気流は、北極と中緯度の気温差が大きいほど、速度を維持して垣根の役割をする。しかし、北極の気温上昇で、中緯度との気温差が減り、ジェット気流が緩む。気象庁は、「ジェット気流が緩んで、北極の冷気が韓半島を含む中緯度に下りてくるだろう」と説明した。

 

最近、赤道付近の海水面の温度が平年より低い「ラニーニャ」現象が起きたのも寒波の威力を強めた。通常、ラニーニャ現象が発生すれば、韓半島の東側に大きな低気圧が位置する。低気圧は時計の反対方向に回転して風を起こすが、今回も韓半島北東の方向にある低気圧が北側の冷気を韓半島に送る役割をしている。

 

冬季に異例的な寒波が来るのは、異常気象の一つ。昨年、環境部と気象庁が専門家の研究を分析して出した「韓国気候変化評価報告書2020」によると、最近零下12度以下の寒波が発生する頻度が増えている。国内の寒波日数は00~09年には年平均4.6日だったが、10~19年には5.3日に増えた。漢陽(ハンヤン)大学海洋融合工学科の芮尚郁(イェ・サンウク)教授は、「北極の氷が多く溶ければ溶けるほど、韓半島にも長期的な寒波が来る可能性が高まる」とし、「温暖化のパラドックスで起こる現象」と説明した。


カン・ウンジ記者 サ・ジウォン記者 kej09@donga.com4g1@donga.com