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韓服を着て就任宣誓した米連邦議員

Posted January. 05, 2021 08:31,   

Updated January. 05, 2021 08:31

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3日(現地時間)、米ワシントンの国会議事堂で開かれた第117代連邦下院の開院式および就任式。スーツ一色の議員の間で赤いチョゴリと紺色のチマ(スカート)の韓服(ハンボク)を着た女性議員が登場した。昨年11月、西部ワシントン州の下院議員選挙で当選した韓国系マリリン・(スンジャ)ストリックランド議員(59、民主党)だ。花を刺繍したチョゴリの袖と襟、チョゴリの色に合わせた赤色のマスクまでつけて、一番前列で就任宣誓をした氏は、同日、参加者から一斉に注目を集めた。米中央政界入りした議員の中で、韓服を着て宣誓したのは彼女が初めてだ。

ストリックランド議員は同日、ツイッターに自分の韓服宣誓式の写真を掲載して、「韓国系でありアフリカ系女性として韓服を着たのは極めて個人的なことだ」とし、「私の遺産を象徴すると同時に、母に対する尊敬だ」と強調した。また、議会でも多様性が重要だという点を強調するために、わざと韓服を着たと付け加えた。氏は韓服という単語にハッシュタグを付けた。

ストリックランド議員は、昨年11月の下院選挙当時から、自分は韓国系米国人であることを集中的に広報した。ソーシャルメディアに母親と撮った写真を掲載し、メディアとのインタビューでも常に「私は韓国人のルーツを持っている」と明らかにしている。これを考慮すれば、下院議員に就任した同日、韓服を選んだのも自分のアイデンティティを誇らしく示し、中央政界にこれを印象付けようという狙いとみられる。米州韓国人有権者連帯(KAGC)のキム・ドンソク代表は、「開院初日に堂々と韓服を着て登院したストリックランド議員を見ると、胸がじんと熱くなる」とし、「韓国人2世たちが本当に誇らしく思うだろう」と話した。

ストリックランド議員は就任式後、韓服姿で議員たちと写真撮影を楽しんだ。特に同じ民主党所属の韓国系再選下院議員のアンディ・キム議員(39、ニュージャージー州)と新型コロナウイルス感染症時代にふさわしくひじで挨拶を交わした。

第117代米議会入りを果たした韓国系議員は、2人を含めて、ミシェル・パク・スチール(66、カリフォルニア・共和)とヤング・キム(59、カリフォルニア・共和)の計4人だ。4人の韓国系議員が、米国内韓国人社会の権益増進および韓米関係の増進に大きな役割を果たすだろうという期待が高い。

ストリックランド議員は1962年、ソウルで当時兵役に就いていた米国人の黒人の父親と韓国人の母親であるキム・インミン氏の間に生まれた。2歳の時、父親について米国に渡り、ワシントン州タコマ市会議員を経て、初の東洋系兼アフリカ系タコマ市長を務めた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com