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政府、在韓米軍配属韓国人へのワクチン接種を許可

政府、在韓米軍配属韓国人へのワクチン接種を許可

Posted December. 31, 2020 07:38,   

Updated December. 31, 2020 07:38

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KATUSA(カトゥサ・在韓米軍に配属された韓国軍)をはじめ米軍基地で働く韓国人も在韓米軍が接種する新型コロナウイルスのワクチンを打つ。韓国国民のためのワクチンは来年3月までに導入されるものとみられ、米軍に提供されたワクチンを打つ韓国人が韓国国内初の接種者となる。

軍当局は30日、「米軍基地内の韓国人が、在韓米軍が接種する米製薬会社モデルナのワクチン接種を許可する考えを米軍側に通知した」と明らかにした。カトゥサ(約3400人)と韓国人軍務員(約9千人)、看護人員ら米軍将兵と接触が多い人員から接種を始めるものとみられる。軍関係者は、「早ければ31日から接種が可能だが、本格的な接種は週明けに行われるだろう」と話した。特に、米軍が29日からワクチン接種を始めた平沢(ピョンテク)米軍基地(キャンプ・ハンフリーズ)内の軍病院に勤務するカトゥサ医務行政兵約40人が最優先で接種リストに上がるという観測が流れている。

米軍より今後、ワクチンが追加で提供された場合、韓米連合司令部など在韓米軍と共に勤務する韓国軍指揮部や将兵も接種対象に含まれる可能性がある。軍当局者は、「米軍基地の近接部隊で勤務する将兵や支援人員も接種対象に含むことを在韓米軍は検討している」と明らかにした。

一部では、安全性評価など事前承認の手続きを踏まずワクチン接種を許可したことをめぐって、これまでの政府方針に反するのではないかという指摘も起きている。政府はこれまで、海外の接種で副作用や異常反応などがないか状況を見守った後、国内接種を始めるという考えを明らかにしてきた。これに対して中央防疫対策本部は、「米軍に配属された将兵と労務者に対する医療支援は在韓米軍が行う」とし、「(対象者に)ワクチンの副作用について十分に伝え、自発的に同意して選択した接種を政府は制限しないと判断した」と話した。対象者が、接種後に異常反応を見せる可能性や治療の必要性など後続措置について説明を聞き、接種するかどうか自発的に選択するという条件で接種を承認したという。軍当局は、同じ人に対する再接種の防止と異常反応履歴管理などのために、米軍側が韓国人接種者名簿を政府に提供する計画だと明らかにした。


尹相虎 ysh1005@donga.com