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全国の住宅価格が17年ぶりの最大上昇

Posted November. 30, 2020 08:39,   

Updated November. 30, 2020 08:39

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11月の全国の住宅売買価格が2003年5月以来の最大幅に上昇し、上昇幅が大幅に拡大した。ソウルと全国売買価格の予測指数も上昇するなど、不動産保証金の高騰と規制風船効果で住宅売買価格の上昇はしばらく続くと見られる。

29日、KB不動産リブオンが発表した11月の月間住宅価格動向調査の結果、11月の全国住宅の売買価格は10月に比べて1.43%上昇した。2003年5月に1.63%上昇以来、最大幅に上昇した。首都圏のほとんどの地域が規制地域に指定されたことで、その風船効果で釜山(プサン、2.36%)、大邱(テグ、1.91%)、蔚山(得るさん、1.61%)などが大きく上昇したためだ。

ソウルは1.66%上昇して、0.93%の上昇率を見せた10月から再び1%台を回復した。特にソウルの連立住宅(低層マンション)の価格が前月比2.13%上昇し、マンション(1.54%)より上昇率が高かった。最近、チョンセ(家賃を払う代わりに、契約時に住宅価格の5~8割程度の伝貰金を貸し手に払う。伝貰金は、契約終了時に借り手に全額返還される)価格の高騰でヴィラ(低層の集合住宅)と多世帯住宅などまで買い手が集まって現れた現象とみられる。

売買価格の予測指数も、全国とソウルが一斉に上昇した。ソウルの場合、7月以降、前月比下落したり、同じだったが、11月は115で、10月の109より上昇した。全国指数も10月の111から11月は122へと上昇した。売買価格の予測指数は、全国4000余りの不動産仲介業者を対象に価格予測を調査して、0〜200指数で表したものだ。指数が100を超えるほど、価格が上がるだろうと見込んだ割合が高いことを意味する。

このような売買市場の回復は、取引件数でも明らかになっている。韓国鑑定院が届け出基準で集計する不動産取引の現状で、10月に申告された全国のマンション売買取引件数は6万6174件で、売買市場が盛り上がった昨年11月(6万6768件)に匹敵することが分かった。「パニックバイイング」で取引件数が10万件以上に伸びた6月と7月には及ばないものの、5万件水準だった今年8月と9月はすでに超えている。

契約日基準で集計したソウルの不動産情報広場の不動産取引現状によると、29日現在、ソウルでも10月の取引件数が4339件で、9月の3767件を超えた。江北(カンブク)、道峰区(トボング)の取引件数の伸び幅が大きい方で、江北区の場合、9月の78件から10月は120件に伸び、道峰区は140から201件に増えた。実際、11月のKB不動産の月間動向でも、主に衿川区

(クムチョング、3.36%)と中浪区(チュンラング、2.78%)、道峰区(2.60%)、蘆原区(ノウォング、2.49%)などの中低価格の住宅が密集した地域の住宅販売価格が大幅に上昇した。

チョンセ価格の高騰も続いており、しばらくチョンセの代わりに住宅を売買しようとする需要は続くとみられる。KB不動産によると、11月の全国のチョンセ価格は1.68%、ソウルは2.39%上昇し、軒並み10月(全国0.83%、ソウル1.35%)に比べて2倍近く上昇幅が大きくなった。KB不動産の関係者は、「ソウルのチョンセ価格の予測指数は10月に続き、141を記録するなど、チョンセの供給は依然不足しており、チョンセ価格の上昇は続くという見通しが、地域の区別なく多かった」とし、「売買市場までが、チョンセとともに上昇している」と説明した。


李새샘 iamsam@donga.com