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BTS、韓国歌手初のグラミー候補にノミネート

BTS、韓国歌手初のグラミー候補にノミネート

Posted November. 26, 2020 08:32,   

Updated November. 26, 2020 08:32

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うなぎ上りの勢いの防弾少年団が、もう一つの金字塔を目前に控えている。果たして韓国歌手として初めてグラミートロフィーを獲得できるのだろうか。

米レコーディングアカデミーは24日夕方(現地時間)、第63回グラミーアワードの候補リストを発表した。防弾少年団がアジア本土の大衆歌手としては初めて名を連ねた。8月に発表したシングル「Dynamite」が、「最優秀ポップデュオ・グループパフォーマンス」部門にノミネートされたのだ。同部門ではデュア・リパ、ジャスティン・ビーバー、レディー・ガガ、テイラー・スウィフトのような地元のトップスターと競うことになった。授賞式は来年1月31日に行われる。ビヨンセが9つの部門にノミネートされて、今回の授賞式の最多候補となった。

防弾少年団の今回の指名は、米大衆音楽市場の大きな壁をもう一つ乗り越えた出来事だ。防弾少年団は、2016年からビルボード・ミュージック・アワード、アメリカンミュージックアワード、MTVビデオミュージックアワードに相次いで進出したが、グラミーは別の話だ。アルバム販売枚数、人気、話題性が重要な他の授賞式とは違って、1万人を超える米レコーディングアカデミー会員の投票によって候補と受賞者を決めるからだ。

ノミネートされた部門も重みは小さくない。「今年のアルバム」「今年の歌」「今年のレコード」「最優秀新人」の4大本賞ではないが、毎年有名なポップスターが競争して、概ね授賞式の現場での候補紹介と授賞が行われるという点で、大衆的な注目が高い分野だ。

今年に入って、防弾少年団は2月に出した「MAP OF THE SOUL:7」でビルボードアルバムチャートで3度目のトップにつき、収録曲「ON」でシングルチャートの4位についたのに続き、「Dynamite」でトップについた。

イ・デファ大衆音楽評論家は、「レコーディング・アカデミーは音楽家や音楽制作者たちが集まるところなので、音楽的成果を優先するが、当代の傾向は無視できない。2020年の代表的流れとしてK-POPを注目したことを示している」と評した。

受賞の可能性はどのくらいあるだろうか。イ評論家は、「錚々たるスターたちが布陣していて容易ではないが、グラミーが、これまでの保守性議論を払拭させようとする傾向がかえって有利に働くこともありうる。ただ、バックストリートボーイズ、イン・シンク、ジャスティン・ビーバーも無冠であるほど、アイドル歌手に厳しいグラミーの性向は考慮しなければならない」と見た。

同日リストが発表されるやいなや、音楽界では、カナダのシンガーソングライター・ザ・ウィークエンドの指名失敗が熱い話題となった。今年出した「After Hours」と収録曲「Blinding Lights」が、それぞれビルボードアルバムチャートとシングルチャートで4週連続で1位となり、評論家の賛辞が相次いだからだ。

キム・ハクソン評論家は、「グラミーは、人種差別や女性冷遇を巡る議論が生じれば、その翌年にそちらに賞を集中的に与える『急場しのぎ』の方法で名誉回復を試みた前歴がある」とし、「防弾少年団の候補指名をめぐり『グラミーの保守性が崩れた』と論ずるのは早すぎる」と語った。

韓国人のグラミー賞と候補指名は初めてではない。クラシックでは、ファン・ビョンジュン・エンジニアとソプラノ・チョ・スミがトロフィーを獲得した。ナム・サンウク・エンジニアは、大衆音楽部門である「ベストエンジニアードアルバム、ノンクラシカル」部門で、国楽アルバム「情歌楽会風流Ⅲ-歌曲」は「サラウンドサウンド」と「ワールドミュージック」部門で候補にノミネートされたことがある。


イム・ヒユン記者 imi@donga.com