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米国のコロナ感染者が20万人越、「ウォルマートのトイレットペーパーが再び売り切れた」

米国のコロナ感染者が20万人越、「ウォルマートのトイレットペーパーが再び売り切れた」

Posted November. 23, 2020 09:28,   

Updated November. 23, 2020 09:28

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米国で新型コロナウイルス感染症の一日の感染者数が初めて20万人を突破した。巨力な封鎖措置によって人々の不安感が高まっており、買いだめ現象も再び現れている。

21日(現地時間)、国際統計サイト・ワールドオーメーターによると、前日、米国の新型コロナの新規感染者は20万4179人と集計された。これは同日発生した世界の感染者66万2957人の約3分の1に相当する。米国の累積感染者は1245万人、死者は26万人にのぼる。

ドナルド・トランプ政権が事実上、防疫措置を手放している中、米大統領選挙を前後にして大規模な集会が相次いで開かれ、気温が下がるなどのことが、米国の感染拡大ペースに影響を及ぼしていると分析される。

トランプ大統領の長男トランプジュニアも、新型コロナに感染したことが確認された。彼は、自分のソーシャルメディアに、「自己隔離期間中に銃でも磨きながら時間を過ごしたい」と書き込んだ。

第1次拡大期だった3~4月に登場した生活必需品の買いだめ現象も再現されている。米メディアによると、ウォルマートとコストコなどの大型倉庫型ストアでは、トイレットペーパーやミネラルウォーター、手指洗浄剤などの在庫が底をついている。ヴォンズやアルバートソンズなどの大手スーパーマーケット・チェーンは、顧客に適量の物品のみ購入してほしいと要請している。ロイター通信は、「人々がスーパーの棚が空であることに驚いて、さらに買いだめをしている」とし、「洗浄用品だけでなく、牛乳、スパム、アイスクリームなどの緊急食品への需要も増えている」と伝えた。

流通業界にも赤信号が灯っている。トイレットペーパーを製造するP&Gは、急増する需要に対応するために工場を週7日間、24時間フル稼働している。同社のジェニファー・コルソ・スポークスマンは、「パンデミックによって人々が自宅で過ごす時間が増えたことで、トイレットペーパーの消費が急増している」と語った。一部の食品会社は、今春から急増する需要に備えて、すでに生産能力を最大限に高めている。

各州政府は、次々と強力な防疫・封鎖措置に踏み切っている。カリフォルニア州は21日から、夜間通行禁止措置に入る。これにより、午後10時から翌日午前5時までは、必須業種の従事者でなければ外出が原則として禁止となる。ニューハンプシャー州も、先週末から公共の場所でのマスク使用が義務付けられており、社会的距離置きが難しいところでは、5歳以上の市民は誰でもマスクを着用しなければならない。

米疾病管理予防センター(CDC)も20日、新たに発表したガイドラインで、無症状感染者による感染が全体感染症の最大で70%を占めると試算し、「マスクを着用することが重要だ」と訴えた。


兪載東 jarrett@donga.com