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無料ワクチンは中国製? 7製品のうち輸入はフランス1社

無料ワクチンは中国製? 7製品のうち輸入はフランス1社

Posted October. 24, 2020 09:11,   

Updated October. 24, 2020 09:11

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インフルエンザのワクチンを打たれた後死亡するケースが続いて、オンラインコミュニティを中心にワクチンを巡って確認されていない情報が増えている。ワクチンの安全性に対する不安感が「デマ」につながる状況である。最近、広範囲に広がっている内容を中心に事実関係を確認した。

国の無料予防接種事業対象者の中から死亡事例が続き、とあるオンラインコミュニティには「中国産インフルエンザワクチンを打たれて9人が死亡した」という書き込みが掲載された。政府が無料で提供するワクチンは中国産だという噂だ。ワクチン死亡関連記事にも、「中国産ワクチンを取り寄せて、大韓民国の国民を相手に実験するのではないか」というコメントが相次いだ。

これは事実ではない。食品医薬品安全処によると、今年、国家予防接種事業に参加したワクチン会社は7社。このうちLG化学、緑十字、SKバイオサイエンス、保寧(ボリョン)バイオファーマ、韓国ワクチン、一洋(イルヤン)薬品の6社は、すべて国内でワクチンを製造する。唯一の外国会社であるサノフィパスツールはフランスの会社であり、インフルエンザワクチンを全量フランスで製造する。

一部では、輸入ワクチンが韓国産より安全だという声も出ている。ワクチン接種後に死亡した人たちが打たれたワクチンは、国内企業の製品が中心であるからだ。しかし、専門家らは、国産と輸入インフルエンザワクチンの品質には差がないと言う。高麗(コリョ)大学九老区(クログ)病院の金宇柱(キム・ウジュ)感染内科教授は、「韓国のインフルエンザワクチン技術は先進国並みで、世界保健機関(WHO)の品質承認を受けて南半球に輸出している」とし、「国家事業に含まれている企業に国内会社がより多く含まれていることで起きる確率的問題だ」と説明した。

卵アレルギーの患者は、インフルエンザワクチンを打ってもらってはいけないという情報も、ソーシャルネットワークサービス(SNS)などを通じて広がっている。しかし、日常生活の中で卵を食べてショック、呼吸困難、アナフィラキシーなどの深刻な反応が生じたのではなく、じんましんが出るほどの軽いアレルギーなら、インフルエンザワクチンを打ってもらっても大丈夫だというのが専門家らの意見だ。疾病管理庁、WHO、米疾病管理予防センター(CDC)もこのように勧告している。ただ、ワクチン接種前に医師に十分相談をすることが欠かせない。


イ・ソジョン記者 sojee@donga.com