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文大統領、「金正恩氏の謝罪は格別の意味」

文大統領、「金正恩氏の謝罪は格別の意味」

Posted September. 29, 2020 08:15,   

Updated September. 29, 2020 08:15

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が28日、海洋水産部所属の漁業指導員イさん(47)が殺害された事件について、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国国民に非常に申し訳ないと謝罪の意を伝えてきたことを格別の意味として受け止めている」とし、「南北関係を進展させる契機に反転することを期待する」と述べた。また、「理由の如何を問わず国民の身体と安全を守らなければならない政府として非常に申し訳ない思いだ」とし、今回の事件で初めて謝罪した。

文大統領は同日、大統領府首席・補佐官会議で金正恩氏の謝罪について、「北朝鮮の最高指導者として直ちに謝罪したのは史上初めてで、極めて異例だ」とし、このように話した。文大統領が今回の事件について発言したのは、22日の殺害事件発生後初めて。

文大統領は、「金正恩氏も今回の事件を深刻かつ重く考えており、南北関係が破綻に行かないことを望んでいることを確認することができた」とし、「今回の事件を解決していくことから対話の灯を消さず、協力の突破口を開いていくことを願う」と述べた。また、「北朝鮮当局は韓国政府が責任ある回答と措置を求めた翌日(25日)に通知文を送り、迅速に謝罪し、再発防止を約束した」とし、「南北関係を修復できない状況に進むことを望まないという北朝鮮の明確な意思表明と評価する」とも述べた。また、「少なくとも軍事ホットラインだけは優先的に復旧して再稼働することを北朝鮮側に要請する」と述べた。

 

しかし、北朝鮮が前日、韓国軍の正常な捜索作戦をめぐって、「思わしくない事件を予告させる」と警告した状況で、北朝鮮の蛮行に対する糾弾よりも金正恩氏の謝罪を「格別の意味」、「非常に異例」、「考えを確認することができる」などの表現を使って評価することは適切なのかという指摘が出ている。

また、文大統領が「悲劇が繰り返される対立の歴史はもう終わらせなければならない」と述べたことをめぐって、23日、国連総会テレビ演説で提案した終戦宣言推進の意思を再確認したのではないかという観測も流れている。28日、国会外交統一委員会では、与党「共に民主党」の金炅俠 (キム・ギョンヒョプ)議員らが発議した「韓半島終戦宣言要求決議案」と「北朝鮮個別観光許可要求決議案」が自動上程され、野党の反発で案件調停委員会に付託された。


黃炯? constant25@donga.com · 金志炫 jhk85@donga.com