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完治後に再び陽性判定、国内で600人を超えた 144日後にウイルス検出例も

完治後に再び陽性判定、国内で600人を超えた 144日後にウイルス検出例も

Posted September. 12, 2020 08:43,   

Updated September. 12, 2020 08:43

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国内の新型コロナウイルス感染者のうち、完治後に再び陽性判定を受けたケースが600人を超えることが分かった。その中には完治判定を受けて、5ヶ月近く経って再び陽性と確認された例もある。このため、まだ防疫当局によって確認されてはいないが、国内でも新型コロナの再感染例が既に起きている可能性を排除できないという声もあがっている。

先月24日、国際学術誌「サイエンス」は、今年3月に新型コロナの感染判定を受けた30代の男性が、8月15日に再感染した事実を香港大学の研究チームが確認したと明らかにしている。この男性は、変異となったウイルスに再び感染した初事例で、体内に残っていた少量のウイルスが再び活動するいわゆる「再発現」または「再活性」の事例とは異なる。この男性の体から検出されたウイルスを分析した結果、3月に感染したウイルスと遺伝子の一部が異なっていた。

まだ国内では、このような変異ウイルスによる再感染例は報告されていない。新型コロナの完治後、再び陽性判定を受けた患者は、今月8日時点で628人にのぼる。感染して隔離治療を受けた後、診断検査で陰性と確認されて退院後、再び陽性判定を受けた場合だ。新型コロナ患者は、そのほとんどが24時間置きに二回診断検査を受け、二回共陰性でなければ退院できない。628人の中には完治後144日が経過後、再び陽性と確認された事例もある。

防疫当局はまず、628人のウイルス再検出事例が再感染である可能性は低いと見ている。疾病管理本部のクァク・ジン患者管理チーム長は、「完治後、再び陽性判定を受けた方を7日間観察した結果、症状はなかったし、接触者の中に感染患者もいなかった」とし、「このようなことから見て、再感染例というよりは体内に残っていた死んだウイルスが再検出されたたものと見られる」と説明した。

防疫当局によるリアルタイムの遺伝子解析診断検査は、非常に小さいウイルスの欠片まで増幅が可能で、体内に残っている微量のウイルスでも陽性判定が出ることがあるというのが専門家らの意見だ。新型感染症中央臨床委員会委の吳明燉(オ・ミョンドン)委員長(ソウル大学病院感染内科教授)も、「新型コロナの再陽性事例は、そのほとんどが死んだウイルスのRNA(リボ核酸・遺伝物質の一種)が検出されたものだ」と説明した。

しかし、再感染例である可能性を完全に排除することは難しいという見方もある。ソウルポラメ病院感染内科のパン・ジファン教授は、「呼吸器上皮細胞は寿命が長く、ウイルスが最大3ヶ月まで残ることができる」とし、「しかし、144日間が過ぎてウイルスが再び検出される事例は非常に異例だ」と語った。

疾病管理本部も、再感染者のウイルス塩基配列までを分析したわけではなく、変異ウイルスによる再感染ではないと断定できない状況だ。クァク・チーム長は、「ウイルス再検出者らに対する調査を継続していきたい」と語った。


李美智 image@donga.com