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トランプ氏、電話会談で同盟国の首脳を侮辱…メルケル氏は「まぬけ」、メイ氏は「バカ」

トランプ氏、電話会談で同盟国の首脳を侮辱…メルケル氏は「まぬけ」、メイ氏は「バカ」

Posted July. 02, 2020 07:47,   

Updated July. 02, 2020 07:47

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トランプ米大統領がこれまで外国首脳との電話会談で、同盟国の首脳を遠慮なく侮辱するなど、国家安全保障を毀損しかねない意思疎通の問題を起こしていたことが報道された。

CNNは30日(現地時間)、ホワイトハウスと情報当局者を4ヵ月間取材した結果、トランプ氏が西欧同盟国の首脳を無下にし、特に女性の首脳に対して蔑む発言もはばからなかったと伝えた。

代表的な例では、トランプ氏はドイツのメルケル首相に「まぬけ(stupid)」とか「ドイツはロシアの懐にある」といった表現を使って攻撃した。英国のメイ首相には、「弱くて勇気が足りない」とし、英国の欧州連合離脱や移民、北大西洋条約機構(NATO)関連の政策をめぐって、メイ氏を「バカ(fool)」呼ばわりした。

フランスのマクロン大統領はしばしばトランプ氏に電話し、気候変動やイラン核合意をめぐって考えを変えさせようと試みたが、トランプ氏は癇癪を起こしたりするなどして集中しなかった。その代わり、NATO加盟国の国防費支出目標達成の失敗などについて長広舌をふるったと、CNNは伝えた。

トランプ氏は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長、サウジアラビアのサルマン皇太子との電話会談では、自身の財力と天才的才能、大統領としての「偉大な」業績を絶えず自慢し、前大統領の「低能さ」についても話したと、CNNは主張した。ただし、これまでトランプ氏と正恩氏が電話会談を行ったことが公式に確認されたことはない。

トランプ氏は、イメージが強いロシアやトルコなどの首脳の前では自分をアピールし、認められたい欲求を強く示した。参謀が準備したロシア関連懸案の内容にはほとんど目を通さず、準備ができていない状態で対話に臨んだ。その代わり、モスクワでミスユニバース選抜大会を開催した経験に触れたり、プーチン大統領をチェスゲームの最高勝者「グランドマスター」にたとえたりするなど媚びた発言で周囲の参謀を驚かせた。

トルコのエルドアン首相とは1週間に2回電話会談を行い、ブッシュ元大統領、オバマ前大統領を中傷し、「私と直接取り引きするのが良いだろう」とアピールした。

このような首脳たちとの電話会談の内容を聞いたジョン・ケリー大統領首席補佐官(当時)ら参謀は、「国家安全保障を弱体化させ得る内容」と懸念したという。電話会談の内容をよく知る限り、関係者は「首脳たちとの電話会談の内容はおぞましく、安全保障の観点で嘆くほどの内容なので、共和党議員すら具体的な内容を知れば、大統領を信頼しなくなるだろう」と話した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com