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金与正氏の予告通り…南北共同連絡事務所を爆破

金与正氏の予告通り…南北共同連絡事務所を爆破

Posted June. 17, 2020 07:58,   

Updated June. 17, 2020 07:58

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北朝鮮が16日、開城(ケソン)南北共同連絡事務所を爆破した。13日に金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長が、「遠からず跡形もなく崩れる光景を見ることになる」と「爆破」を予告していた。

連絡事務所の爆破は、韓国に対する不満の爆発と言う意味だけでなく、与正氏の北朝鮮内の地位を具体的に確認する契機になったという点で注目に値する。南北連絡事務所の爆破の可能性を初めて言及した人物も、爆破を公開的に指示した人物も与正氏だからだ。

最初の行動は、体制批判ビラの散布を非難した4日の談話だ。与正氏は、「南朝鮮当局が相応の措置を取らない場合は、北南共同連絡事務所の閉鎖などを覚悟しなければならない」と警告した。統一戦線部報道官は5日、「手始めに、やることもなく開城工業地区に居座っている連絡事務所から撤廃する」とし、9日に南北間通信線を全て遮断し、連絡事務所は閉鎖の手続きに入った。13日に与正氏が出した2つ目の談話は、連絡事務所の撤去を公式化したメッセージだった。

与正氏が軍を活用して連絡事務所の爆破を実行に移した情況も様々な意味を含んでいる。軍まで動かせるほど立場が強化され、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の後継者に一歩近づいたと分析されている。与正氏が、「次の対敵(対南)行動の行使権はわが軍隊総参謀部に渡す」と明らかにし、3日後の16日、総参謀部が「南北間合意で非武装化された地帯の要塞化」を宣言したのもこれと無関係ではない。


申나리 journari@donga.com