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ホワイトハウス「中国は略奪的経済」、新冷戦宣言

ホワイトハウス「中国は略奪的経済」、新冷戦宣言

Posted May. 23, 2020 08:24,   

Updated May. 23, 2020 08:24

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トランプ米政権が中国に対する米国の今後の戦略と政策の方向をまとめた報告書を公開した。中国との協力ではなく圧力、事実上の中国封じ込めなど「競争的アプローチ」を取ることを明確にし、事実上の「新冷戦」を宣言した。

米紙ワシントン・ポストは、ホワイトハウスが20日(現地時間)、国防総省の草案を基にまとめた「米国の対中戦略的アプローチ」と題した報告書を議会に提出したと報じた。ホワイトハウスがホームページに公開した16ページの報告書は、「政治経済改革を抑制する中国の意向を過小評価していた。中国は、生命と自由、幸福追求権に対する米国の基本的な信念を揺さぶる政策を推進している」と強調した。また、「中国に対して競争的なアプローチを採用する」と宣言した。

報告書は、「外交が無益であると分かれば、国益を守るため中国への圧力を強化し、必要な行動をとる」と強調した。中国の悪意的な行動、投資、意図に触れ、「悪意的」という形容詞を8回も使った。「略奪的経済」という表現も登場した。

報告書はまた、米核戦略における「3本柱」の現代化で力による平和を維持する意向を強調した。極超音速ミサイルシステム、サイバー・宇宙基盤兵器の実戦配備を操り上げる計画も含めた。

中国の脅威に対抗するための案としては、域内の同盟およびパートナーとの関係強化に言及した。文在寅(ムン・ジェイン)政府の「新南方政策」を米国が協力しなければならない域内同盟国の政策に挙げた。ランド研究所のブルース・ペネット上級研究員は、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)に、「今回の報告書は、事実上、米政府が中国に対して新冷戦を宣言した性格が濃厚だ」と強調した。

また、中国政府が香港国家保安法を制定することに米国が強く反発し、米中対立の新たな雷管に浮上した。トランプ氏は、「それ(香港国家保安法の制定)が起きる場合、強力な対応に出る」と警告した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com