Go to contents

南米で感染急拡大、ロシアとインドでも感染急増

南米で感染急拡大、ロシアとインドでも感染急増

Posted May. 22, 2020 07:52,   

Updated May. 22, 2020 07:52

한국어

「私たちはこのパンデミック(大流行)の中で、まだ長い道のりが残っている。特に貧しい国や中進国の感染者が増えていることは非常に憂慮されることだ」

テドロス・アダノム・ゲブレイェソス世界保健機関(WHO)事務総長は20日(現地時間)、1日間の世界中の新型コロナウイルス感染症の感染者数が過去最高の10万6000人増えたとした上で、このように強調したと、ガーディアンなどが伝えた。CNNによると、この日の新規感染者の3分の2が4カ国(米国、ロシア、ブラジル、インド)から出た。

ゲブレイェソス総長は特に、米国、欧州など比較的裕福な国は封鎖措置を緩和して段階的に経済再開に乗り出している一方で、貧困国では、新型コロナウイルスが急増していると懸念している。世界銀行(WB)は同日、新型コロナウイルスで全世界の4000万〜6000万人の人口が1日の生活費1.9ドル(約2340ウォン)以下の極貧困層に転落しかねないと発表したと、アクシオスなどが伝えた。

感染者の増加が最も速いのは南米だ。ワールドオーメーターの集計によると、ブラジルは同日の感染者が2万1472人増加して、1日の感染者数で最高値を更新した。ブラジルの累積感染者数は29万3357人で、スペイン、英国、イタリアなどの欧州諸国を上回って、米国、ロシアに次いで世界3位となった。メキシコも1日の感染者が2248人増え、死亡者数は過去最高の424人を記録した。

新型コロナウイルスの感染拡大がピークを越えた欧州諸国も、2次拡大に備えなければならないという警告も出ている。アンドレア・アモン欧州疾病予防管理センター(ECDC)局長は同日、ガーディアンとのインタビューで、新型コロナウイルスの2次拡大は遠い話ではないと主張し、「いつ、どのくらい大きく襲って来るかが問題だ」と語った。アモン局長は、「抗体生成の割合が国別に2〜14%にとどまっている特性から見れば、人口の85〜90%は新型コロナウイルスに(追加で)感染するリスクがある」とし、「今は完全に安心する時ではない」と警告した。


任寶美 bom@donga.com