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「中国、ハッカーを使って米のコロナワクチン資料狙う」 米紙報道

「中国、ハッカーを使って米のコロナワクチン資料狙う」 米紙報道

Posted May. 12, 2020 08:18,   

Updated May. 12, 2020 08:18

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全世界が新型コロナウイルス感染症の治療剤の開発に没頭している中、中国など世界約10ヵ国が政府次元でハッカーを使ってワクチン関連情報の争奪戦を行っていると、米紙ニューヨーク・タイムズが10日付で伝えた。

米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省は近く、「中国が米国の新型コロナウイルス治療剤とワクチンの開発に関する研究資料を盗もうとしている。米国の知的財産権と公衆衛生資料を違法な手段で取得しようとしている」という警告文を発表する計画だ。特に、中国が情報要員ではなく留学生、教授、研究員などを使って、米の主要大学や民間研究所の新型コロナウイルス情報を奪おうとしていると指摘した。

 

米国は、中国の海外人材誘致プロジェクト「千人計画」が、米国の先端技術を盗む計画の一環だと疑ってきた。FBIは近く、主要大学を訪れ、セキュリティ強化を促すという。ナノ技術の世界的学者であるチャールズ・リバー米ハーバード大教授(61)も1月、「千人計画」に参加した事実を隠した疑いで逮捕された。リバー氏は2012~17年、新型コロナウイルスの震源地とされる湖北省の武漢理工大学から数十億ウォンを支援されたのに「参加要請を受けたことはない」と嘘の供述をした。

トランプ政権は、新型コロナウイルスの中国起源説を主張し、中国と対抗している。中国も強く反発しており、ハッキング論議が、ただでさえ悪い米中関係をさらに悪化させると懸念されている。

同紙は、韓国、イラン、ベトナムなどもハッカーを使って他国の新型コロナウイルスの情報収集に没頭していると伝えた。特に「韓国のハッカーが世界保健機関(WHO)だけでなく北朝鮮、日本、米政府の関係者の電子メールをハッキングして情報を収集しようとした。米国の同盟国すら米国の統計を疑っていることを示す」と報じた。


イ・ユンテ記者 oldsport@donga.com