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三星の新主力システム半導体が過去最大の売上、第1四半期に4兆5000億ウォン

三星の新主力システム半導体が過去最大の売上、第1四半期に4兆5000億ウォン

Posted April. 30, 2020 07:54,   

Updated April. 30, 2020 07:54

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三星(サムスン)電子は、新しい成長エンジンとして育成しているシステム半導体分野で、今年第1四半期(1〜3月)に史上最大の売上高を達成した。また、新型コロナウイルス感染症事態により、サーバーとパソコン用半導体の需要が増えており、ハイエンド・スマートフォンの新作発売効果が加わり、全体の営業利益も6兆ウォン台を守った。しかし、新型コロナウイルスの拡散によるグローバル生産・販売量減少の影響が本格的に反映される第2四半期(4〜6月)の業績は減少すると予想した。

三星電子は29日、今年第1四半期の営業利益(連結財務諸表)は6兆4500億ウォンで、前年同期比3.4%伸びたと公示した。売上は55兆3300億ウォンで、同じ期間は5.6%伸びた。

売上の上昇は、半導体(DS)部門が主導した。半導体部門の売上高は17兆6400億ウォンで、前年同期比で21.9%伸びた。システム半導体(非メモリー)の売上高は4兆5000億ウォンで過去最高を記録した。半導体部門でシステム半導体が占める割合も、初めて25%を超えた。昨年4月に「2030年のシステム半導体市場1位」という目標を提示後、受注成果が高かったからだ。ハン・ジンマン三星電子メモリー半導体事業部専務は、「メモリー半導体も、在宅勤務やオンライン教育の増加によりサーバーとパソコン用メモリの需要が増えた影響を受けた」と説明した。

半導体部門の売上は前年同期比では伸びたものの、営業利益は3兆9900億ウォンで3.2%減少した。システム半導体の裾野拡大に比べて、収益性がまだ確保されていない状態である上、メモリー半導体の価格が急落したためだ。ただ、半導体不況が深刻だった昨年第4四半期(10〜12月)と比較すれば、営業利益が15.7%伸びた。

三星は今年、半導体部門の第1次、第2次の優秀協力会社に対して805億ウォン規模のインセンティブを支給することを決めた。同伴成長を目的として、毎年2回ずつ支給してきたインセンティブだ。今年は前年比50億ウォン以上増えた史上最大規模を支給することにした。

新型コロナウイルスの直撃を受けると予想されていたスマートフォン部門は、売上は減少しても、営業利益は大幅に伸びた。情報技術・モバイル(IM)部門の営業利益が2兆6500億ウォンで、前年同期比16.7%伸びた。三星電子の第1四半期の携帯電話販売台数は6400万台で、前年同期比17.9%減少したが、フラッグシップ(戦略)スマートフォン「ギャラクシーS20」「ギャラクシーZフリップ」の発売に後押しされて、収益性が改善したためだ。実際、三星電子のモバイル機器の第1四半期の平均販売単価(ASP)は266ドル(約32万ウォン)で、前年同期比10.8%伸びた。

消費者家電(CE)部門の営業利益は4500億ウォンで、昨年第1四半期比11.8%減少し、ディスプレイ事業部は2900億ウォンの営業損失を出して赤字転換した。ハマーン(音響、電装)部門も1900億ウォンの営業損失が出た。

第1四半期は比較的善戦したが、三星電子は同日のカンファレンスコール(電話会議)で、「第2四半期の業績は、前期比下落するだろう」と明らかにした。サーバーの需要が増えるとしても、新型コロナウイルス事態の拡散によるスマートフォンと家電の需要急落の影響が、第2四半期の業績にそのまま反映されるからだ。

三星電子は、新型コロナウイルスの影響で、今年下半期まで業績減少が予想されるスマートフォンや家電事業を中心に、コスト削減と生産効率化などを通じた危機管理に注力する計画だ。三星電子側は、「下半期にスマートフォンと家電製品の新作は予定通りに発売するものの、オンライン中心の効率的販売戦略で業績低下を防ぎたい」とコメントした。


チ・ミング記者 warum@donga.com