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金正恩氏状態について「把握している」と発言したトランプ氏、一夜明けて「話したくない」と後退

金正恩氏状態について「把握している」と発言したトランプ氏、一夜明けて「話したくない」と後退

Posted April. 30, 2020 07:55,   

Updated April. 30, 2020 07:55

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の健康不安説をめぐって、トランプ米大統領が28日(現地時間)に発言を変えた。27日には「把握しているが話せない」と言っていたが、一日で「話したくない」と多少後退した。

 

トランプ氏は28日、ホワイトハウスである記者が、「あなたは昨日、正恩氏がどうしているか把握していると言ったが、彼が国を統治しているのか」と尋ねると、「それについては言及したくない」と答えた。そして、「無事であることを願っている」とし、「言及したくない」を3度繰り返した。

 

トランプ氏は前日午後、ホワイトハウスでの記者会見で、正恩氏の健康不安説をめぐって質問を受け、「彼がどうしているか把握しているが、今は言うことはできない」とし、「あなたたちもそう遠くないうちにわかるだろう」と述べた。その後、さらに質問が出ると、「どこにいるか誰も分からない」と一歩後退し、CNNなどメディアから「混乱する」と指摘された。

トランプ氏が前日の記者会見の発言後、参謀から「北朝鮮の公式の確認があるまでは慎重に対応するのがいい」という趣旨で勧告を受けた可能性がある。一部では、米情報当局も正恩氏の具体的な健康状態は分からないため、トランプ氏の発言が揺らぐのではないかという指摘も出ている。

米シンクタンク「ヘリテージ財団」のブルース・クリングナー上級研究員は、メディアとのインタビューで、「正恩氏の状態は誰も分からない」とし、「推測やうわさで北朝鮮をめぐって不安定性が大きくなっている状況なので、トランプ氏が正恩氏に姿を現わすよう圧力をかける必要がある」と指摘した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com