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「リトル李東国」チョ・ギュソン「挑戦するために全北に来た」

「リトル李東国」チョ・ギュソン「挑戦するために全北に来た」

Posted April. 30, 2020 07:55,   

Updated April. 30, 2020 07:55

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「ヘイ!ドングク(東国)、アンド、リトル・ドングク!」

 

プロサッカーKリーグ1(1部)全北のFW李東国(イ・ドングク=41)とチョ・ギュソン(22)が並んで座っている姿を見かけた外国人スタッフが、こう声をかけては通り過ぎた。自身のプロデビュー年の1998年に生まれ、二回りほど年が離れている後輩たちを見て、李東国は笑みを浮かべた。チョ・ギュソンは、尊敬する先輩の名前を取った異名を言われる度にドキドキするという。「『生きる伝説』に比較されるニックネームをもらって幸せだ。一方では、ニックネームに相応しい活躍をしなければならないという責任感も感じる」と。

昨年、Kリーグ2(2部)の安養(アンヤン)でプロデビューし、14得点を挙げたチョ・ギュソンは今年1月、Kリーグ1の「前季覇者」全北に移籍した。そして、新型コロナウィルスでアジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグが中止される前の今年2月に行われた横浜Fマリノス(日本)との試合(1-2で全北敗戦)で早くも移籍後初ゴールを決めた。28日の電話インタビューで、チョ・ギュソンは「コロナでKリーグ開幕が延期されたのは残念だった。(5月8日の)開幕を待ちながら、一日30分以上、60本くらいシュート練習をしながら得点感覚を磨いている」と話した。

チョ・ギュソンはKリーグ通算得点記録(224ゴール)を保持する李東国の後を継ぐ次世代ストライカーとして注目されている。長身FW(チョ・ギュソン188センチ、李東国187センチ)の二人は、優れた容姿も似ている。李東国は「潜在力の大きいギュソンは、チームの中核として成長すると思う」と語った。チョ・ギュソンは「東国さんには、攻撃の場面に応じてチームの攻撃陣が見せるべき動きについてアドバイスしてもらっている。東国さんの試合映像を見ながら、チーム戦術に溶け込むよう努めている」と言った。

1月にタイで終わった東京五輪最終予選で2ゴールを決め、韓国の優勝と9大会連続の五輪出場をけん引したチョ・ギュソンは、五輪代表の最終メンバーに入るための競争をしなければならない。そのためには試合にコンスタントに試合に出て競技力を維持しなければならないが、李東国やビルトビクが健在に活躍している全北の攻撃陣で有望株が主力の座を勝ち取るのは容易なことではない。

チョ・ギュソンは、「多くの試合に出れないかもしれないと憂慮する声もあるが、挑戦が必要だと思って全北に来た。ベルトビクと東国さんは、ポストプレーを得意とするのに対して、自分は相手DFの裏に切り込む素早い動きが強みだ。今季は20試合以上に出場するのが目標だ」と意気込みを語った。23歳以下代表チームの招集練習で「簡単な得点機を逃している」と指摘されたが、「全北で主力になるためにはチャンスが来たときに、是が非でも得点しなければならない。自然と集中力を高めて弱点を補う機会になると思う」と話した。

チームのニューフェイスだが、全北のユニフォーム販売ランキングでは李東国と金甫炅(キム・ボギョン)に次ぐ3位に入り「全北のアイドル」と呼ばれているチョ・ギュソンは、「コロナ対策で実施された無観客試合は残念だ。しかし、多くのファンがテレビ中継を見ているので、若手の気迫のプレーで楽しんでもらいたい」と話した。


鄭允喆 trigger@donga.com