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曉星が世界最大の液化水素プラントを蔚山に2022年に完成

曉星が世界最大の液化水素プラントを蔚山に2022年に完成

Posted April. 29, 2020 07:58,   

Updated April. 29, 2020 07:58

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暁星(ヒョソン)グループが世界最大規模の液化水素プラントを建設する。昨年の1兆ウォン台の炭素繊維の投資に続き、水素経済活性化のために本格的に乗り出したのだ。炭素繊維は、水素自動車の燃料タンクを製造するコア素材であり、液化水素は水素自動車の燃料として活用される。

暁星は28日、グローバル化学企業・リンデグループと計3000億ウォンを投資して暁星化学蔚山龍淵(ウルサン・ヨンヨン)工場内の約3万平方メートルの敷地内に年産1万3000トン規模の液化水素プラントを新設する業務協約を交わした。水素乗用車10万台が使用できる量で、単一設備としては世界最大規模だ。両社は年内に合弁法人を設立後、来年第1四半期に着工に入って、2022年に完成する予定だ。

新設工場では、龍淵工場の化学プロセスで発生する副生水素にリンデの技術と設備を適用して液化水素を生産する。リンデは、高圧の気体状態である水素を液化させる液化水素技術の分野で競争力を持っている。生産された液化水素は、車をはじめ、ドローン、船舶、フォークリフトなど様々な分野で使われる。

工場完成後液化水素の供給が増えれば、国内水素自動車市場も拡大するとみられる。国内ではこれまで、気体状態の水素だけを使ってきたが、液化水素は気体水素に比べて体積を800分の1に減らすことができるので、貯蔵と輸送にかかるコストが大幅に減少する。高圧状態に維持される気体水素より安全でもある。同時に乗用車1台を充電するのに、機体水素は12分かかるが、液化水素は3分しかかからず、充電所の運営効率も改善される。充電時間が減少したことで、高容量水素燃料が必要なトラックなど、大型水素自動車の自動車市場も一緒に成長すると見られる。

両社は今回の業務協約を通じて、液化水素の生産から輸送、充電施設の設置及び運営まで協力する計画だ。工場完成時点に合わせて、全国の主要拠点地域に50ヶ所の水素ステーションを新設し、既存の充電ステーション70カ所に液化水素充電設備を拡充するなど、液化水素充電インフラも構築する予定だ。

業界では、暁星は政府が推進している「水素経済」の生態系をリードする確固たる基盤を整えるようになったという評価が出ている。政府は、2040年までに水素自動車620万台、水素ステーション1200カ所を普及するという目標を発表している。これに歩調を合わせて、暁星は昨年8月、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出席した中、全北全州市(チョンブク・チョンジュシ)の暁星先端素材の炭素繊維工場に2028年まで1兆ウォンを投資して、年産2万4000トン規模の炭素繊維を生産する計画を明らかにした。

趙顯俊(チョ・ヒョンジュン)会長は、「暁星が推進する液化水素事業の中核は、効率かつ安全に水素を貯蔵して輸送できるようにすることだ」とし、「今回の投資は、今後、国内水素産業の生態系を活性化するために大きな役割を果たすだろう」と語った。

ソン・ベクソク・リンデコリア会長は、「リンデグループは、米国と欧州では30年前から液化水素を生産してきた」とし、「暁星が国内で蓄積してきた経験とリンデの先進技術が結合すれば、かなりの相乗効果があると期待される」と前向きに回答した。


許桐準 hungry@donga.com