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検疫官、清掃員、配達員…コロナの100日間黙々と任務を果たした英雄たち

検疫官、清掃員、配達員…コロナの100日間黙々と任務を果たした英雄たち

Posted April. 27, 2020 08:47,   

Updated April. 27, 2020 08:47

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明日で、新型コロナウイルスの国内初の感染者が出て100日目になる。1月20日、中国から入ってきた旅行客が最初感染して以来、国内では昨日まで感染者が1万728人、死者が242人だった。致死率は2.26%を記録した。一時1日800人以上発生していた患者は、10人前後に減った。40カ国以上から検疫診断検査など、「K-防疫(韓国の防疫体系)」の伝授要請が急増している。

K防疫は、防疫当局だけでなく、医療スタッフと市民が一緒に作った成果だ。現場で直接患者を治療した医師、看護師、病院職員などの医療スタッフはもとより、様々な分野で各自の役割を果たした「隠れた英雄」が数え切れないほど多い。空港検疫官、保健所職員など、在宅勤務や社会的距離置きとは程遠い彼らは、皆「当然すべきことをした」と口をそろえた。「毎日早朝、数百個の肺マスクと一般ゴミを一つ一つ手で見分ける時は、正直怖かった」と打ち明ける清掃員、マスクをつけたまま、数百個の階段を上がって、いつもより大幅に増えた郵便物を配達しなければならなかった配達員など、目に見えないあちこちで、多くの人々が黙々と自分の仕事をしながら新型コロナウイルスとの戦線を守った。

さらに収益が急減した会社員と小商工人たち、休校によって苦しい時間を過ごさなければならなかった児童生徒や学生たち、彼らを世話していた保護者など、大韓民国の国民すべてがきつい時間を送りながらも、お互いに励ましと慰めを送りながら、「社会的距離置き」に参加した。

ただ、最近になって、これまでの忍耐が限界に達したような様子が見えて、懸念が出ている。政府が「生活の中の距離置き」の詳細指針を発表後、最初の週末である昨日と一昨日、済州島(チェジュド)、東海岸、雪岳山(ソルアクサン)などは観光客でにぎわった。大手スーパーなど、多人数利用施設には人出が集まって、2メートルの距離置きがきちんと守られなかった。釜山(プサン)では軍入隊を控えた10代が、多数のナイトライフを訪問後、感染するなど、集団感染の危険性は常に存在している。すでに5月のゴールデンウィークが、防疫の将来を分けるきっかけになるという警告が少なからず聞こえる。油断は生活防疫の最大の敵である。

専門家は、新型コロナウイルスの伝播力と変則的特性を考えると、再流行の可能性が高いと警告している。軽症患者3人のうち1人が4週間以上長期治療中であり、再陽性者も260人を超える。伝播力も驚くほど大きく、潜伏患者は少なくないと推定している。結局、治療剤とワクチンが開発されるまでは、「生活の中の距離置き」を体質化することだけが再流行を防ぐ道だ。