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国際原油価格が18年ぶりに最低、1バレル=20ドル割り込む

国際原油価格が18年ぶりに最低、1バレル=20ドル割り込む

Posted April. 17, 2020 08:02,   

Updated April. 17, 2020 08:02

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国際原油価格が18年ぶりに最低水準まで落ち、1バレル=20ドル(約2万4500ウォン)台を割り込んだ。新型コロナウイルス感染症事態による需要減少の懸念が原油価格の下落を招いているという分析が出ている。

15日(現地時間)、米ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で5月渡しのウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)は、前日より1バレル=1.2%下落した1バレル=19.87ドルで取引を終えた。2002年2月以降18年ぶりの最低値だ。WTI価格は、今年初めまでは1バレル=60ドル台だったが、約3ヶ月ぶりに20ドルを割り込んだ。ロンドン先物取引所の6月物ブレント原油も、1バレル=6.45%下落した1バレル=27.69ドルで取引を終えた。

12日、OPECプラス(石油輸出国機構と10の主要産油国協議体)は、来月1日から二ヶ月間、一日に970万バレルの原油を減算することで合意したが、新型コロナウイルスによる需要減少を相殺するには力不足だという評価が出ている。

同日、国際エネルギー機関(IEA)は、4月の1日平均の原油需要が2019年比で2900万バレル減少し、1995年以来最低値を記録すると予測した。昨年、全世界の原油消費量が一日=1億バレルであることを勘案すれば、約30%減少したことになる。

米国の余る原油在庫も、原油価格の下落を煽っている。米エネルギー情報局(EIA)は、先週の原油在庫は専門家の予測値(1202万バレル)を上回る1920万バレル増加したと明らかにした。IEAは、「今年上半期に旅行制限などが緩和されても、世界の原油需要は前年比一日平均930万バレル減少するだろう」とし、「過去10年間累積された需要増加分をほぼすべて相殺するだろう」と予想した。


丘佳仁 comedy9@donga.com