新型コロナウィルス感染が拡大している米国で、もっとも貴重な品物の一つとなっているのがトイレットペーパーだ。普段ならどこにもあるものだが、最近は大型スーパーなどで一番最近売り切れている。
そのトイレットペーパーが米国のとある女子プロゴルフ大会で副賞として登場した。アリゾナ州のバックアイサンダスGC(パー72)で行われたカクタス・ツアー第11戦。
ディトロイとニュースは、今大会の優勝者サラー・バーンハム(24)が3ラウンド通算4オーバー220で優勝し、賞金2800ドル(約342万ウォン)と共に副賞としてトイレットペーパーが贈られたと報じた。2005年に創設されたカクタスツアーは、アリゾナ州で開催される女子プロゴルフのミニツアーだ。
米男子ツアー(PGA)と米女子ツアー(LPGA)など主要ツアーは新型コロナで中止された状態だ。しかし、多くの人が集まらないミニツアーは、感染リスクが大きくないため開催されている。今回の第11戦には全16人が出場した。
カクタスツアー側は、新型コロナ予防のための様々な対策を設けた。ギャラリーはもちろんテレビ中継のスタッフもない。接触による感染リスクをなくそうと、バンカーのレーキをなくし、選手が直接ポールを抜かないようにした。カップの中にはプレスチックボールを入れて簡単に取り出しやすくした。彼氏がキャディーを務めたバーンハムは、「私たちは距離を取るエチケットを守りながら試合を行った」と説明した。
昨年LPGAツアーデビューを果たし、15大会で総額6万5713ドル(約8172万ウォン)を獲得したバーンハムだが、今年は2月の豪州ビッグオープンに一度出場して予選敗退した後、LPTA―ツアー中止でミニツアーなどに参戦してきた。今季のLPGAツアーは2月中旬の全豪オープン以降開店休業状態だ。
バーンハムは、「まだゴルフができる地域にいるのでラッキーだった。5月にツアーが再開されると思う。もっと遅くならないうちに結局再開されるのではないだろうか。心配はしていない。今は人生をもう少し素直に受け入れるべき時期だ」と語った。
姜泓求 windup@donga.com