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欧州からの入国者検査1日で19人が陽性、米国入国者の検査も急がなければ

欧州からの入国者検査1日で19人が陽性、米国入国者の検査も急がなければ

Posted March. 25, 2020 08:03,   

Updated March. 25, 2020 08:03

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欧州からの入国者に対して新型コロナウイルスの感染を検査した初日の22日、19人に陽性が確認された。同日の欧州からの入国者は1444人で、このうち症状のある人は152人、無症状者は1292人だった。症状のある人の中で検査の結果、陽性が確認されたのは11人で、無症状者の中からも8人の感染が確認された。まだ検査が進行中なので、感染者がさらに出てくる可能性がある。無症状感染者は検疫が強化される前ならそのまま国内に入り、感染源になるところだった。

このような結果は、米国など最近感染拡大が深刻な国から来る人々に対する検疫強化の必要性を立証する。米国からの入国者数は約3千人で、欧州の2倍だ。米国では最近、感染者が急増し、総感染者数が4万3千人を超えた。中国、イタリアに続き3番目に多い。

欧州からの入国者に対しては、22日から全員検査をし、陰性の人も2週間自宅隔離または監視をしているのに比べて、米国からの入国者は発熱の有無と問診などを通じて症状のある人だけ検査している。欧州からの無症状の入国者から1日だけで8人の感染者が確認されたことを考えると、入国の際に取り除けなかった無症状感染者による市中感染の可能性を懸念せざるを得ない。

ソウル市は24日、米国からの入国者全員に対して2週間の自宅隔離を義務づけることを検討していると明らかにした。しかし、海外流入による感染拡大を阻止するには、防疫当局が乗り出さなければならない。米国をはじめ感染が拡大している国からの入国者全員に対して検査を急がなければならない。

むろん、欧州以外の米国などからの入国者に検査を拡大することは、財政と行政、医療システムにかなりの負担を与える。米国が韓国からの入国者に対して実施する措置とのバランスも考えなければならない。それでも、防疫は1日でも措置が遅れれば雪だるま式に災いが大きくなり得る。新型コロナウイルスの世界的流行が急速に進み、190余りの国で35万人の感染者が発生し、国内では依然として毎日約100人の新規感染者が出ている。入国者全員の検査にともなう負担を考えると、国内の感染拡大が落ち着くまででも、感染の拡大が深刻な国からの入国を遮断することを検討する必要がある。