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ビル・ゲイツ氏、MSから完全に離れる

Posted March. 16, 2020 07:52,   

Updated March. 16, 2020 07:52

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「コンピュータ皇帝」ビル・ゲイツ・マイクロソフト(MS)創業者(写真)が、45年ぶりに経営の現場から離れる」

13日(現地時間)、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)、ワシントンポスト(WP)などの主要外信によると、ゲイツ創業者は、ビジネス・ソーシャルネットワークサービス(SNS)・リンクトインのページに直接掲載した「私の時間に集中(Focusing My Time)」というタイトルの掲示文を通じて、「MSと投資会社バークシャー・ハサウェイの取締役会を離れることにした」と明らかにした。辞退の理由は、「全世界の保健や気候変動などの慈善活動に専念するためだ」と明らかにした。氏はまた、「MSとバークシャー・ハサウェイのリーダーシップが今より強かったことがないので、今こそこのポストから退く適時だ」と付け加えた。

二つの会社との縁を完全に切るのではないことも強調した。ゲイツ創業者は、「(バークシャー・ハサウェイの会長である)ウォーレンと私は長い間、最高の友人であり、今後もそうだろう」と語りながら、「ビル&メリンダ・ゲイツ財団の理事として、私たちのパートナーシップを期待している」と述べた。

MSについても、「取締役会から退くからといって、会社から去るのではない。 MSは常に私の人生の重要な一部であるだろうし、会社のビジョンと目標のために、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)とも引き続き協力したい」と述べた。13日、WPの報道によると、ナデラCEOは声明で、「ゲイツと継続的に働くことを願っている」と明らかにした。

ゲイツ創業者は、ハーバード大学応用数学科を中退後、1975年、幼年時代の友人だった故ポール・アレンとMSを立ち上げた。IBM社に最初のオペレーティングシステムであるMS-DOSを販売したことで、グローバルソフトウェア市場を初めて切り開いた。2008年にMS会長から引退して、取締役会の議長のみとして残り、妻と一緒に1994年に設立したビル&メリンダ・ゲイツ財団の運営に集中してきた。

ブルームバーグ億万長者番付によると、ゲイツ創業者は、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスに次いで世界第2位の富豪である。全財産は1020億ドル(約124兆ウォン)に達している。これまでビル&メリンダ・ゲイツ財団を通じて、350億ドル以上を寄付してきた。最近では、新型コロナウイルス感染症(COVID19)治療剤の開発と貧困国の治療を支援するために、1億2500万ドルを寄付すると発表した。

ゲイツ創業者の勇退で、第1世代の情報技術(IT)創業者が一人、二人と退陣する流れが続いている。これに先立って、昨年9月はアリババ創業者の馬雲が引退し、12月は、グーグルの共同創業者・ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが経営の一線から退いた。


郭道英 now@donga.com