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ミシガンで勝利したバイデン氏、「私たちの目標が同じ」サンダース氏に撤退迫る

ミシガンで勝利したバイデン氏、「私たちの目標が同じ」サンダース氏に撤退迫る

Posted March. 12, 2020 08:24,   

Updated March. 12, 2020 08:24

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米大統領選に向けた民主党の候補者選びの予備選で先頭を走るバイデン前副大統領(77)が10日、6州の同時選挙戦が行われた「ミニスーパーチューズデー」でもサンダース上院議員(78)を退けた。特に、最大激戦地であり2016年の予備選でサンダース氏が勝ったミシガン州を席巻し、民主党の大統領候補に近づいたという評価を受けている。

CNNなどによると、米東部時間11日午前2時(韓国時間11日午後3時)基準でバイデン氏は、ミシガン、ミシシッピ、ミズーリ、アイダホの4州で勝利を確定した。ノースダコタとワシントン州だけが後れを取った。14州の同時予備選が行われた3日の「スーパーチューズデー」に続き同日も主要地域で勝利したことで、「バイデン大勢論」が固まる様相だ。基本所得を主張して話題を集めたが、低調な支持率で先月の予備選で撤退した台湾系企業家出身のアンドリュー・ヤン氏もバイデン支持を宣言した。

バイデン氏は、「サンダース氏とともにトランプ大統領を退ける。米国を一つにする」とし、「彼と私は同じ目標を共有している」と主張した。大統領選の勝利に向けて党が一つに団結すべきだとし、サンダース氏の予備選放棄を迂回的に迫る発言とみえる。

大統領候補を選出する3979人の一般代議員のうち352人がかかった同日の予備選の最大関心地域は、大統領選のたびに支持政党が変わることで有名なミシガン州だ。世界の自動車産業のメッカに君臨した最大都市デトロイトは、米自動車業界の衰退とともに没落し、ブルーカラーの白人が溢れている。4年前の民主党の予備選では、サンダース氏が1.4ポイント差でヒラリー・クリントン候補を退けた。本戦ではトランプ共和党候補が0.2ポイント差でクリントン氏を退け、民主党に打撃を与えた。つまり、本戦競争力を判別する基準という点で大きな意味を持つ。

バイデン氏の勝利は、4年前にサンダース氏を支持した白人男性有権者を引きつけたことによるとみられる。CNNの出口調査によると、投票者の半数が「民主党候補の中でバイデン氏の危機対応能力を最も信頼する」と答えた。副大統領8年と上院議員36年の豊富な国政経験を強調した選挙戦略も効果を上げたものとみられる。

サンダース氏は異例にも演説をせず、沈黙を守った。4年前、劇的に勝利を収めたミシガン州での敗北が少なからぬ衝撃を与えたとみられる。17日には、フロリダ、オハイオ、イリノイ、アリゾナの4州の予備選が行われる。選挙人団数が577人で、10日より多く、バイデン氏が17日も勝利すれば、サンダース氏の撤退と党団結を求める声が強まる可能性が高い。

 

ただし、サンダース氏と似た路線だったが途中下車したウォーレン氏の陣営関係者50人余りとウォーレン氏を支持した進歩団体が、サンダース氏への支持を表明した。サンダース氏の熱烈な支持者も、放棄は早いとして予備選完走を主張している。サンダース氏の陣営は、相対的に討論に弱いバイデン氏を15日にアリゾナ州フェニックスで開かれる2人の初のTV討論で圧倒するという戦略だ。この討論が反転の契機になるか注目される。

バイデン氏とサンダース氏は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、同日、オハイオ州クリーブランドで予定された遊説を中止した。今後、大規模な遊説日程に支障が出る可能性がある。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com