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「低能な大統領府」金与正氏の発言翌日、金正恩氏が「コロナ慰労」親書

「低能な大統領府」金与正氏の発言翌日、金正恩氏が「コロナ慰労」親書

Posted March. 06, 2020 07:44,   

Updated March. 06, 2020 07:44

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が4日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に親書を送り、「南の同胞の大切な健康が守られることを祈る」と伝えたと、大統領府が5日、明らかにした。妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が、「大統領府の低能な思考には驚愕する」と露骨な非難を浴びせた翌日、正恩氏が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に対する慰労メッセージを送り、その背景に関心が集まっている。

尹道漢(ユン・ドハン)大統領国民疎通首席秘書官は5日、記者会見で、「正恩氏が4日、文大統領に親書を送り、大統領は感謝の気持ちを込めた親書を正恩氏に送った」と明らかにした。そして、「正恩氏が大統領の健康を心配し、思いだけしか伝えられない状況が残念であるとした」とし、「韓半島をめぐる情勢に対する率直な思いと立場も明らかにした」と説明した。

 

昨年10月、文大統領の母親の葬儀以来4ヵ月ぶりに送られた正恩氏の親書をめぐって、北朝鮮の典型的な揺さぶり戦略が再び始まったという見方もある。北朝鮮は2日に短距離ミサイル挑発を強行し、大統領府の強い遺憾表明の後、3日に与正氏を出して「間抜け」と非難した。

一部では、北朝鮮が新型コロナなど感染症の防疫支援を受けるための布石ではないかという見方もある。南北首脳は親書で、南北対話の再開など具体的な懸案については触れなかったという。


ハン・サンジュン記者 パク・ヒョモク記者 alwaysj@donga.com · tree624@donga.com