Go to contents

3月と4月予定の来韓公演の95%がキャンセルまたは延期

3月と4月予定の来韓公演の95%がキャンセルまたは延期

Posted March. 05, 2020 08:43,   

Updated March. 05, 2020 08:43

한국어

新型コロナウイルス感染症(COVID19)の拡散により、韓国旅行を制限する国が急増したことで、来韓公演市場が瀬戸際に立たされている。4日、コンサート業界によると、3月と4月の海外大衆ミュージシャンの来韓コンサートを延期またはキャンセルする割合が95%を上回る。

ライブネーションコリアは、14日に予定されていた英人気歌手ヤングブラッドの初の来韓公演をキャンセルすると明らかにした。米有名ジャズギタリスト・ジュリアン・ラージのソウルコンサート(8日)は、公演をわずか6日後に控えた2日、突如キャンセルとなった。この他、3月と4月に行われることになっていたグリーン・デイ、ミーカ、サルエル、カリードの来韓公演が相次いでキャンセルされたり、下半期に暫定延期となった。

COVID19の拡散は、国内公演企画会社、海外ミュージシャンやエージェンシーに、赤信号となっている。互いに頻繁に電子メールをやりとりしながら、韓国の拡散状況や現地の隔離と出入国制限方針の情報を交換している。ラージなどの複数のジャズミュージシャンの来韓を準備していた企画会社・プラスヒッチのキム・チュンナム代表は、「『ソウルは封鎖されたのか』など、いろいろ心配そうな電子メールが寄せられている。米国発韓国行の航空便が激減したため、一部のメンバーは、来韓に合わせて予約した航空便がキャンセルされたこともあった」と語った。

緊急事態は、夏の屋外音楽祭にまで広がっている。とあるフェスティバルの関係者は、「ミュージシャン本人は訪韓を強く希望しても、一度韓国に行ってきたら隔離されなければならない状況が相次いでおり、自分の他の公演日程がドミノのように崩れることを最も恐れている。出演者の入れ替えを準備している」と耳打ちした。

5月末に開かれるソウルジャズフェスティバルも、状況を見守っている。主催社のプライベートカーブの関係者は、「COVID19のせいで、海外ミュージシャンからの問い合わせが続いている。イベントは予定通りに開催するが、最悪の場合、一部の出演者を変更する可能性も開けており、今月末まで状況を見極めたい」と語った。

4月30日のユネスコ指定の「世界ジャズの日」を迎えて準備した米ベテランジャズピアニスト・ジャッキー・テラソンとベニー・グリーンの来韓公演も、開催が不透明になった。主催側の関係者は、「ミュージシャンが公演の趣旨に共感して訪韓を強行するという意志が強かった。昨日までも公演のPRに力を入れたが、投資家の要求に応じて、4日から状況が変わった。ひとまずPRマーケティング活動を中止して、今週末まで状況を見極めることにした」と語った。


イム・ヒユン記者 imi@donga.com