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国璽が押印された高麗時代の科挙合格証など3点が宝物になる

国璽が押印された高麗時代の科挙合格証など3点が宝物になる

Posted March. 05, 2020 08:43,   

Updated March. 05, 2020 08:43

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700年近くの歴史を持つ高麗末の仏経と科挙合格証などが、相次いで宝物に指定予告された。

文化財庁は、「高麗國王之印」が押された紅牌(文科と武科合格証)と高麗後期に刊行された仏経「六祖大師法寶壇經」1冊、朝鮮後期の白磁壺1点を宝物に指定予告したと、3日明らかにした。

紅牌は、高麗末〜朝鮮初期に活動した文臣・崔德之(チェ・グァンジ)が1389年に文科に合格して受けた文書で、発行年月日の上に明の皇帝が高麗に授けた高麗の国璽が押されている。高麗時代の紅牌は、この他にも6点があるが、国璽が押されたのはこれだけだ。

六祖大師法寶壇經は、中国禅宗の第6代曹溪(チョゲ)大師である唐慧能(へヌン、638〜713)の思想が込められた仏経で、1300年に江華禪源寺(カンファ・ソンウォンサ)で板刻され、間もなく印刷されたものだ。同じ経典の中で最も古い版本で価値が高いと、文化財庁は説明した。慶南泗川市白泉寺(キョンナム・サチョンシ・ぺクチョンサ)が所蔵している。

一緒に宝物に指定予告された白磁壺は、高さが52.6センチの大型で、17世紀末〜18世紀初めに官窯(王室用陶磁器を焼く窯)で製作したものと見られる。これらの文化財は、予告期間(30日)と文化財委員会の審議を経て、宝物に最終指定される。

これに先立って文化財庁は、忠南扶余郡無量寺(チュンナム・ブヨグン・ムリャンサ)五重石塔の中から発見された高麗〜朝鮮初期の金銅仏像4体と、釜山福泉洞(プサン・ボクチョンドン)古墳から破損されずに出土した約1500年前の亀装飾の伽倻陶器1件、咸鏡道(ハムギョンド)地域の要衝地を描いた朝鮮時代の地図「關北輿地圖」を宝物に指定した。

1971年8月に五重石塔の解体修理中に塔身から見つかった無量寺金銅仏像は、高麗金銅菩薩坐像1体と朝鮮初期の金銅阿弥陀如来三尊坐像3体だ。文化財庁は、「彫刻技法が優れていて、当時の仏教信仰の姿を現しているので、歴史・学術・芸術的に意味が大きい」と説明した。伽倻陶器は1980年代、釜山福泉洞の11号古墳石室の西南側から完全な姿で出土された一対の器臺(器の台)と壺だ。器臺に亀の形の土偶がついているのも特徴である。形が安定していて文様表現が洗練されているので、伽倻時代の代表的陶器の一つに挙げられる。


趙鍾燁 jjj@donga.com