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アップルも「コロナショック」、第1四半期の業績は「真っ暗」

アップルも「コロナショック」、第1四半期の業績は「真っ暗」

Posted February. 19, 2020 08:46,   

Updated February. 19, 2020 08:46

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アップルが新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の直撃を受けた。アップルは17日(現地時間)、ホームページに投資家のための業績見通し(ガイダンス)を発表して、「今年第1四半期の売上高の予測値を達成するのは難しいだろう」と明らかにした。アップルは同日、新たな売上高の予測値を出せなかった。コロナ19の拡散による被害規模を把握することさえ難しいという意味だ。

先月まで、アップルは第1四半期の売上高を630億〜670億ドル(約74兆9000億〜79兆6500億ウォン)と予想した。昨年第4四半期の売上高の918億1900万ドルより300億ドル近くに落ちた数値だ。当時、アップルはコロナ19への懸念のために、過去よりも売上高の予測値を最小値と最大値の間に40億ドルの差が出るほど広く見積もったが、現時点では、これさえも達成が困難になった。

同日、アップルが業績予測値を下げた理由は二つある。「生産の支障」と「中国内での販売減少」だ。

アップルは、アイフォーンの90%を中国で作る。中国内最大規模のアイフォーンの組立会社であるフォックスコンの場合、10日に再稼働を開始したが、正常に工場を運営できずにいる。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、フォックスコンは今月末までに中国内生産を50%、来月中旬までは80%稼働することを目標にしていると伝えた。アップルも、「すべての設備は再起動されたが、私たちの予想より増産が遅い」とし、「世界のアイフォーン供給が一時的に制限されるだろう」と予測した。

中国スマートフォン市場の低迷も、業績に大きな打撃を与えると予想される。アップルは、コロナ19が広がると、中国内店舗を閉めた。最近、一部の店がオープンしたが、営業時間を短縮するなど、正常に営業していない。市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、コロナ19により、今年第1四半期(1〜3月)の中国のスマートフォン市場は、前年同期比20%以上減少すると予想される。カウンターポイントリサーチのブレディ・ワン研究員は、「2月の業績によっては予測値をさらに下げる可能性もある」と語った。

アップルの業績減速の警告により、国内企業はもとより、全世界の企業の「コロナショック」の懸念は高まっている。同日、ニューヨークタイムズ(NYT)は、「アップルは中国とウイルスが企業に及ぼす連続効果の難しさについて公に発表した最初の企業である。コロナウイルスが世界経済に及ぼす影響の恐れは大きくなっている」と伝えた。CNBCも、グローバルビジネスリサーチ会社ダン・アンド・ブラッドストリートを引用して、コロナ19の影響で、全世界500万の企業がショックを受けることもありうると予想した。

三星(サムスン)電子の場合、昨年、中国内スマートフォンの生産ラインを完全に撤退して、すぐに生産に支障をきたす可能性は低い。しかし、コロナ19により、公開行事やマーケティング活動が萎縮する可能性が高く、販売への否定的影響を避けることは難しい。三星電子は現在、中国市場シェアが5位内に入っていないが、依然プレミアムと中低価格のスマートフォン市場の拡大のために努力している。三星電子の盧泰文(ノ・テムン)無線事業部長(社長)も最近、「中国は三星電子の重要市場である。あきらめていない」と語った。

コロナ19は、グローバルスマートフォン市場の低迷に加えて、各企業別の新製品の発売日程にも影響を及ぼすと予想される。カウンターポイントリサーチなどの市場調査会社は、今年第1四半期のスマートフォン市場は前年同期比5%前後に減少すると予測している。多くのスマートフォンの部品メーカーの工場が、中国湖北省などのコロナ19の発生地域内にあり、一部のメーカーはすでに部品の供給不足を経験しているからだ。業界では、アップルは今年初めに低価格モデルの新製品を発売すると期待されたが、これも遅れる可能性が高いとみている。


徐東一 dong@donga.com · 朴湧 parky@donga.com