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タクシー乗らず、マスクは品切れ…「安倍政府は信じられない」不安な東京

タクシー乗らず、マスクは品切れ…「安倍政府は信じられない」不安な東京

Posted February. 19, 2020 08:46,   

Updated February. 19, 2020 08:46

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東京都港区に住む40代の主婦Aさんは18日午前、マスクを買うために町の薬局4ヵ所を回った。しかし、陳列台はからっぽだった。最後に立ち寄った大手マート「ライフ」の店員は「午前10時にマスクが入荷されるやいなや売り切れた。1人60枚入り1箱と購入量を制限しているが、5分も経たずに品切れになる」と話した。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に鈍感だったAさんは、子どもが通う小学校の通知文を受け取った後、マスクを購入しようとした。18、19日に父兄参観が予定されていたが、17日に突然取り消しの通知文が来た。Aさんは、「台風で休校の連絡を受けたことは多いが、感染病で緊急の連絡が来たのは初めて」とし、「子どもが感染するかもしれないと思うと不安だ」と話した。

 

新型コロナと関連して、日本全域が不安に包まれた。特に東京ではタクシー運転手6人が集団感染し、社会に衝撃が走った。彼らは先月18日、東京都の河川を遊覧する屋形船で集団感染した。無症状感染者で15日まで運転したタクシー運転手が新型コロナの陽性反応が出て驚く様子が民放で放送された。

タクシー業界は直撃弾を受けた。18日午後、羽田国際空港で会ったタクシー運転手Bさんは、「乗客が半分以上減り、生計に支障が出るほどだ」と話した。中国人観光客が大幅に減ったうえ、タクシー運転手の感染で、日本人もタクシーに乗ることを敬遠するためだ。

タクシー運転手のCさんは会社で手袋、マスク、消毒液を受け取ったという。Cさんは「マスクの着用だけでなく乗客が降りた後、消毒液でシートの周辺を拭いている。しかし完璧に対応しているのか私もよく分からない」と話した。

屋形船は桜が咲く3月と花火大会が開かれる夏が書き入れ時だ。しかし、17日に東京の浅草橋で会ったある屋形船経営者は、「東京都がどの屋形船で集団感染が起きたのか明らかにしなければならない。そうでなければ、すべての屋形船が被害を受ける」と主張した。

日本国内の新型コロナの拡散は続いている。18日、和歌山県で3人の感染がさらに確認され、日本国内の感染者は523人に増えた。日本人は政府に対する信頼度が高いが、政府の新型コロナの対応は信じられないという反応を見せている。朝日新聞が15、16日に調査して18日に報道した世論調査によると、クルーズ船の日本政府の対応に「適切でなかった」という回答が45%、「適切だった」という回答は39%だった。回答者の85%は新型コロナが日本で広がるという不安を感じたと答えた。

 

19日からクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客が下船することも不安を加重させる。毎日新聞によると、クルーズ船で待機状態の乗客約50人は、「政府の隔離対策は船内感染の拡大を防ぐことができなかっただけでなく、感染していなかった健康な乗客の感染を招くなど重大な欠陥がある」とし、責任の究明と情報公開を求めた。


東京=パク・ヒョンジュン特派員、キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com