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地域拡大の中の最初の週末…感染者の動線を公開し、隔離専用病院を準備せよ

地域拡大の中の最初の週末…感染者の動線を公開し、隔離専用病院を準備せよ

Posted February. 08, 2020 08:54,   

Updated February. 08, 2020 08:54

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新型コロナウイルス(武漢肺炎)の感染確定者が24人に増え、接触者数が約1400人に急増した。先月20日、国内初の感染者発生以来、感染者は増え続けており、懸念していた地域内感染も現実化した。GSホームショッピングや郵便局、病院が閉鎖されたのに続き、昨日は潜伏期間中の患者が訪れたソウルロッテ百貨店の本店が防疫のために臨時休業に入った。教育人的資源部は、小中高校の授業日数を10分の1にまで削減することにした。法的に「天災」時にできる措置だ。国民の日常と経済システムがあちこちで麻痺する緊急状況である。

ところが政府は、「地域社会への拡散の可能性がますます高くなる厳しい状況だ」としながらも、感染症の危機警報は「制限的伝播」のときに発令する「警戒」を維持している。実際の対応は、地域社会への伝播時に発令する最高レベルである「深刻」に準ずるとしたが、患者の動線などの基本的な情報さえ速くてガラス張りに公開されておらず、市民の不安が高まっている。

保健当局は、事態の初期は、一日で疫学調査を終えて患者の動線を公開したが、確定者数が調査能力を超えたことで、情報公開も遅れている。情報公開に関する明確なマニュアルがないため、中央で二の足を踏んでいる間、一部の自治体首長が個人のソーシャルメディアのアカウントを通じて公開することもある。自治体ごとの情報公開は混線を誘発すると懸念しているが、これまで自治体が公開した情報のうち、間違った内容はなかったし、むしろ怪しい噂を落ち着かせる効果があった。保健当局は、自治体と歩調を合わせて明確な情報開示の基準を作った後、迅速かつ正確に提供して、国民が感染を避けることができるようにしなければならない。

17市道の保健環境研究院が行ってきたウイルス感染の検査が、昨日から50以上の民間医療機関へと拡大されたことに伴い、水面下にいた確定患者が追加で大量に出てくる可能性が大きくなった。既に感染経路を一つ一つ追跡できない患者が発生する状況である。

大韓医師協会は、政府に対して緊急勧告を出し、「全国の隔離病室数は260に過ぎず、患者が急増すれば、感染の大拡散につながる可能性がある」とし、「一部の国公立病院を感染患者のみ診療するコホート隔離病院に指定しよう」と提案した。2015年のMERSの時は、感染者を隔離治療できる施設のない病院にまで患者を分散収容したため、患者家族と医療関係者も感染するなど被害を膨らませた。効果的な治療と地域への拡散を防ぐためには、少数の国公立病院を武漢肺炎感染者専用にする案を先制的に検討しなければならない。一日も早く危機警報を「深刻」に格上げして、総動員体制に転換しなければならない。