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世界を覆った「武漢肺炎」の恐怖

Posted January. 28, 2020 08:51,   

Updated January. 28, 2020 08:51

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新型コロナウイルスによる「武漢肺炎」が世界に広がり、世界各地の主要観光地や公演会場が閉鎖されたほか、各国政府が対策を急いで発表するなど、非常措置が続いている。

武漢肺炎の初の感染者が出たフランスでは、中国に関連したほとんどのイベントが中止になった。パリ市は、中国の春節を迎えて26日にチャイナタウンがある13区をはじめ市内各地で祭りとパレードが行われる計画だったが、同日午前、突然中止を発表した。パリのアンヌ・イダルゴ市長は、「パリ市内の中国人ですら『祭りを開く時ではない』と中止を望んだ」と現地メディアのインタビューで明らかにした。

欧州内の武漢肺炎の拡散が憂慮され、中国人観光客に対する嫌悪攻撃まで発生している。最近、イタリア・ヴェネツィアのジュデッカ運河を歩いていた中国人夫婦の観光客が、若者に人種差別的な暴言を浴びせられた。ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は26日、バチカンのサンペドロ広場で開かれた日曜の祈りの集いで、「ウイルス感染者のために祈りたい。武漢肺炎の拡散を阻止する努力を続けてほしい」と述べた。

武漢肺炎に備えた各国の対策も次々に発表された。安倍晋三首相は27日、衆議院予算委員会で、「28日の閣議で、新型肺炎を指定感染症に指定する」と明らかにした。指定感染症に指定されれば、感染者への入院措置や公費による医療が可能になる。感染者が医療機関に入院しない時は、強制的に入院させる強制措置も可能だ。

香港では人気の公演が相次いで中止になり、払い戻し事態が発生した。映画「インファナル・アフェア」などで国内でも知名度の高い俳優の劉徳華は来月、香港体育館で開く予定だった20回のコンサートを全て中止にしたと、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは伝えた。武漢肺炎の拡散を阻止するための措置だ。映画「ラヴソング」で有名な香港の有名俳優、黎明も、今週マカオのコンサートを中止にした。香港の名物である昂坪ケーブルカーをはじめ、ディズニーランドやオーシャンパークなども26日に閉鎖され、チケットを購入した観光客に全額払い戻しをしている。


金潤鍾 zozo@donga.com