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タンパベイのチェ・ジマン、高校先輩・柳賢振と投打対決に意欲示す

タンパベイのチェ・ジマン、高校先輩・柳賢振と投打対決に意欲示す

Posted January. 23, 2020 08:06,   

Updated January. 23, 2020 08:06

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「賢振(ヒョンジン)さんは、成し遂げたものが多いけど、僕はまだ成し遂げるべきものが多いじゃないですか。後輩愛を見せてくれると信じてますね」

高校の先輩との直接対決を控えたチェ・ジマン(29=タンパベイ・レイズ)は駄洒落を飛ばしながらも、真剣さを失わなかった。最近、仁川市西区(インチョンシ・ソグ)にあるウィズ・ベースボールアカデミーで取材に応じたチェ・ジマンは、「ファストボールが来ようが、チェンジアップが来ようが、とにかく打ち返すという覚悟で臨む」と意気込んだ。

今年、メジャーリーグファンには見どころがもう一つできた。仁川市の東山(トンサン)高校出身の先輩後輩が世界最高の舞台であるメジャーリーグで対決する場面だ。4年先輩の柳賢振(リュ・ヒョンジン=33)がトロント・ブルージェイズに移籍し、同じアメリカンリーグ東地区のタンパベイでプレーするチェ・ジマンと投打対決が行われる見通しだ。両チームは、レギュラーシーズンだけで19回対戦する。同じ高校出身の韓国人選手同士が投打対決を行うのは、2005年に野手の崔煕渉(チェ・ヒソプ)が投手の徐在応(ソ・ジェウン)や金賢賢(キム・ビョンヒョン=以上光州一高)と対決して以来15年ぶりとなる。

2年ぶりに帰国したチェ・ジマンは最近、東山高野球部の後輩たちとトレーニングを行いながら、後輩愛を示した。一緒に走り、筋トレのノウハウを伝えた。チェ・ジマンは、「つらい時期があってこそ、伸びる時期もあることを言ってあげたかった。後輩たちに良いモチベーションになってもらえると嬉しい」と語った。近所の兄貴のように温かく接しながらも、挨拶だけはきちっとするよう強調したという。

メジャー5年目となるチェ・ジマンは、昨シーズンにいつよりも大きな収穫を挙げた。チームの主力一塁手に位置付けられ、127試合に出場し打率.261(410打数107安打)、19本塁打、63打点を記録した。出場試合数、本塁打数、打点の全てでキャリアハイだ。チームもワイルドカードで2013年以来6年ぶりにポストシーズンに進出した。期待以上の成績ではなかったという質問は、「むしろ逆だ。主力投手たちの負傷がなかったら、地区優勝もできたと思う。個人的には20本塁打を達成できなかったのが悔しい」と答えた。

アリーグ東地区には、伝統の強豪ニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックスなどが所属している。チェ・ジマンは、「ボストンやヤンキースと対戦する時は、ホームでもアウェーの感じだ。それだけ両チームの熱狂的なファンが多い」とし、「アウェーで訪ねたボストンの本拠地フェンウェイパークに立つ度に『自分も本当にメジャーリーガーになったんだな』と実感する」と雰囲気を伝えた。

チェ・ジマンは、柳賢振の他にも歴代投手FAとして最高額(9年、3億2400万ドル)でヤンキースに移籍したゲリット・コールも頻繁に相手しなければならない。チェ・ジマンはコールを相手に通算10打数4安打(1本塁打)と強かった。チェ・ジマンは「コールも(ヤンキースの伝統に従って)髭を剃れば、以前よりは弱くなると思うけど」と冗談を飛ばしながらも、「相手が誰だろうと、特に意識していない。メジャーリーグも、素直に野球をするところなので、相手も一人の投手に過ぎない。常に自分は最高だという気持ちで試合に臨んでいる」と話した。

新しいシーズンを控えてチェ・ジマンは、特別な願い事が一つあると打ち明けた。ほかならぬ東京五輪出場だ。チェ・ジマンは「新年にもキム・ギョンムン代表監督にあいさつした。一緒に行けたら良いねという連絡を受けた。引退前に、必ず代表ユニフォームを来てみたい」と語った。しかし、メジャーリーグ事務局は、メジャーリーガーの五輪出場を認めていなく、チェ・ジマンが代表ユニフォームを着る可能性は薄い。


姜泓求 windup@donga.com