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「17年の北朝鮮核実験時、韓国の米市民の退避検討」元米軍司令官

「17年の北朝鮮核実験時、韓国の米市民の退避検討」元米軍司令官

Posted January. 20, 2020 08:51,   

Updated January. 20, 2020 08:51

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北朝鮮の6回目の核実験などで韓半島の緊張が最高潮に高まった2017年秋、韓国と日本にいる数十万人の米国人を退避させる計画が米政府内で検討されたと、ビンセント・ブルックス前在韓米軍司令官が明らかにした。

ブルックス氏は、19日付の朝日新聞とのインタビューで、「17年から18年初頭は米韓合同軍事演習の時に米軍3万4千人が韓国に集結し、韓国軍62万人も合わせて即応態勢を整えていた」とし、「戦争に非常に近い状況にあった」と振り返った。また、「当時複数の米政府当局者や上院議員、退役将校らが『戦争が始まる方向であるならば、米軍は米国市民を退避させる責任がある』と考えていた。トランプ米大統領も同様の考えを持っていた」と付け加えた。ブルックス氏は、「米国人の退避計画が実際に実行されたとすれば、北朝鮮が状況を読み違えて戦争に至る可能性があったので反対した」と話した。

 

また、ブルックス氏は当時、米国が先制攻撃や単独攻撃などを含む「すべての選択肢」を検討したという事実も明らかにした。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が対話路線に背を向けたことに対して、「韓米合同軍事演習を平昌(ピョンチャン)冬季五輪の後にしたことが、米朝対話の扉が開かれる契機になったと考える」と話した。

ブルックス氏は、現在停滞状態である日朝交渉について、「正恩氏の言動に過剰に反応するべきではない。今は軍事的にエスカレートする状況ではない」と話した。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com