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「起業の夢を育ててもらったKAISTに100億ウォンを寄付」

「起業の夢を育ててもらったKAISTに100億ウォンを寄付」

Posted January. 20, 2020 08:52,   

Updated January. 20, 2020 08:52

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1990年代初めに、KAISTの学生たちは受講申請をするために、支援システムのある決められた場所に行って長く立ち並ばなければならなかった。当時、大学3年生だった蔣柄圭(チャン・ビョンギュ)第4次産業革命委員長(47・写真)は、これを解決するために友人たちと力を合わせて、キャンパスのどこからでも受講申請が可能なシステムを開発した。学校は、蔣委員長と友人たちが作ったシステムを学校の公式受講申請システムとして採用した。KAIST総同窓会のホームページに掲載された「蔣柄圭卒業生のインタビュー」で、彼は、「当時積んだ実力と些細な名声が、私を起業に導いた」とし、「この記憶が、ネオウィズを立ち上げたときに重要な資産となった」と振り返った。

蔣委員長は18日、ソウル江南区(カンナムグ)のグランドインターコンチネンタルソウルパルナスでのKAIST総同窓会の新年会で、母校に100億ウォンの発展基金を寄付すると明らかにした。彼は今回の寄付について、「(私が収めた)このような偶然な成功の可能性、セレンディピティ(serendipity)をKAISTが引き続き支援することを望む気持ちから寄付することになった」と明らかにした。今回の寄付は、卒業生の資格としては過去最大となる。これまでは昨年、權五鉉(クォン・オヒョン)三星(サムスン)電子会長が10億ウォンを拠出したのが最大金額だった。

蔣委員長は、大邱(テグ)科学高校を卒業して、KAISTでコンピュータサイエンスの学士・修士号を取った。ネオウィズ(セイクラブ運営会社)と検索エンジン「初雪」の起業を相次いで成功させ、ベンチャー投資会社ボンエンジェルス・パートナーズを共同起業し、オンラインゲーム「バトルグラウンド」をグローバルに大ヒットさせたクラフトン(旧ブルーホール)まで成功させた連続創業家だ。2017年に第4次産業革命委員会委員長に任命された。

米国の主要名門大学は、卒業生の寄付者たちが母校の研究発展に大きな役割を果たしていることが多い。KAISTの博士出身である李京全(イ・ギョンジョン)慶煕(キョンヒ)大学経営学部教授(51)は同日、フェイスブックに、「蔣柄圭卒業生のおかげで同窓会ではっと気がついた。このような100億ウォン以上の寄付者たちが、今後10年以内に100人ほど出ることになれば、KAISTはスタンフォードを超えることになるだろう」と書いた。

KAIST卒業生の中で主な企業家としては、李海珍(イ・ヘジン、53・コンピューター学科・ネイバーグローバル投資責任者)、李俊昊(イ・ジュンホ、56・コンピューター学科・NHN会長)、金正宙(キム・ジョンジュ)氏(52・コンピューター学科・NXC代表)などがいる。


郭道英 now@donga.com