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「華麗なる復活」チェ・ミンジョンが全冠達成、「スタートの名人」ファン・デホンは4冠

「華麗なる復活」チェ・ミンジョンが全冠達成、「スタートの名人」ファン・デホンは4冠

Posted January. 14, 2020 07:58,   

Updated January. 14, 2020 07:58

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華麗なる復活だった。右手に3個、左手に2個と全部で5個の金メダルを手に持って見せた「ショートトラック女帝」チェ・ミンジョン(22=城南市庁)の表情はこの上なく明るかった。

チェ・ミンジョンが11日から13日まで、カナダ・モントリオールで行われた国際スケート連盟(ISU)四大陸ショートトラック・スピードスケート選手権の5種目を席巻し、全冠を達成した。500メートル、1000メートル、3000メートル・スーパーファイナル、3000メートルリレーの全てで表彰台の一番高い位置に立った。

ショートトラック男子のエース、ファン・デホン(21=韓国体育大学)は金メダル4個を首にかけた。ファン・デホンは個人戦3種目とリレー(5000メートル)を席巻し、3000メートル・スーパーファイナルでは7位となった。欧州と豪州、カナダの一部の看板選手が不参加したとは言え、チェ・ミンジョンとファン・デホンは他の追随を許さない得意のテクニックを披露した。

大学の学業で練習量が不足し、コンディション調整に苦労しながら今シーズンに不調だったチェ・ミンジョンは、学期を終えると「外側追い越しの名人」の異名に相応しく、久々に全種目で終盤の逆転劇の醍醐味を見せつけた。

元代表監督のパク・セウ氏(現全北道庁)は、「チェ・ミンジョンの外側追い越しが驚異的なのは、スピードが物凄く速いことを物語る。アウトコースからの追い抜きは体力の消耗が激しい。一般の選手は、一周半ほどをアウトコースで滑っても追い抜けなくなると、そのままレースを駄目にするのだが、チェ・ミンジョンは違う」と褒め称えた。パク氏は、「チェ・ミンジョンの外側追い越し見ると、ただ遠くから滑るのではなく、前走者に密着して滑る。距離のロスを減らしながら追い越しているのだ」とし、「それだけペナルティが科される可能性が高く、一般選手には高難度のテクニックだ」と話した。

韓国の脆弱種目である男子500メートルで世界最強を改めて証明したファン・デホンは、「稲妻スタート」が日増しに威力を増している。4周半を回る最短距離種目である500メートルは、最初の半周のスタートでトップに飛び出せるかが、ほぼ最終順位を決める。最初の半周を6秒台半ばのラップタイムで滑り出し、2017~2018、2018~2019シーズンの世界選手権500メートルで最強者の 武大靖(中国)らを制して2連覇を果たした。昨年11月、米国ソルトレイクシティで開かれる2019~2020シーズンW杯第1戦500メートルで金メダルを獲得した時は、準決勝で6秒59を、決勝では6秒64のタイムでゴールインした。

ファン・デホンが所属するブラボ・アンド・ニューの関係者は、「今シーズンを控えてスタートの時に飛び出す瞬発力を磨くために上半身を鍛えた」と話した。韓国ショートトラックのレジェンド、キム・ギフン蔚山(ウルサン)大学教授は、「以前の代表選手たちは『オールラウンド』選手として鍛えられたのだが、今は種目別に特化したプログラムを実施している。上半身のパワーは、瞬発力を強化するのに効果がある。短距離のスピードスケート選手たちの上半身が大変発達しているのも、そういう理由からだ」と話した。

新年を力強く切り開いたチェ・ミンジョンとファン・デホンは来月7日、ドイツのドレスデンで開催されるW杯第5戦に出場する。


兪載泳 elegant@donga.com