Go to contents

トランプ氏、「金正恩氏は約束を守る男」

トランプ氏、「金正恩氏は約束を守る男」

Posted January. 02, 2020 08:19,   

Updated January. 02, 2020 08:19

한국어

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が昨年12月31日(現地時間)、「新たな戦略兵器」に言及し、米国に圧力をかける発言を吐き出したが、米国はひとまず対話に重点を置く基調を維持し、対応を控えた。

トランプ米大統領は同日、正恩氏の発言について、「彼がクリスマスプレゼントについてメッセージを送っていることを知っている。そのプレゼントが(ミサイルではなく)『美しい花瓶』かもしれない」と述べた。トランプ氏は昨年12月24日、「北朝鮮がどのようなクリスマスプレゼントを贈っても、うまく対処するだろう」と自信を見せ、「北朝鮮が良い方向で私たちを驚かせるかもしれない。私に美しい花瓶を贈るかもしれない」と「花瓶」に言及した。

さらにトランプ氏は、正恩氏が2018年6月のシンガポールでの第1回米朝首脳会談で非核化に合意したことに触れ、「彼は約束を守る男だと思う。彼は私が好きだし、私は彼が好きだ」と強調した。正恩氏を刺激する発言は避け、親交を強調することで、北朝鮮の挑発および路線変更を阻止する狙いがあるとみえる。

ポンペオ米国務長官も同日、FOXニュースとのインタビューで、「正恩氏が正しい決定をすることを願う。『衝突と戦争』ではなく『平和と繁栄』を選択することを望む」と述べた。ポンペオ氏はCBSとのインタビューでは、「北朝鮮の指導者がトランプ大統領との約束を破るなら非常に失望する」と懸念を示した。

トランプ政権関係者は東亜(トンア)日報に、「正恩氏の今回の発言は予想していた」とし、「米国の今後の立場次第で対話の余地を残したことを大義名分に、中国が北朝鮮に対する制裁緩和の声をさらに強めるだろう」と見通した。

一方、ワシントンの韓半島専門家たちは、北朝鮮に対する警告を強めた。米センター・フォー・ザ・ナショナル・インタレスト(CNI)のハリー・カジアニス韓国担当局長は東亜日報に送った論評で、「正恩氏が危険な地政学的ゲームをしている」とし、「米国のより大きな譲歩を得るための賭博は、強力な制裁、東アジアでの兵力増加、トランプ氏の『炎と怒り』のツイッター警告といった逆風を迎えるだろう」と指摘した。民主主義防衛財団(FDD)のデイヴィッド・マクスウェル上級研究員も「北朝鮮がICBMの再進入技術など完璧な技術を確保した状況ではないため、実際の行動ではなく言葉で脅威を与えている」と指摘した。 


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 キム・ジョンアン特派員 lightee@donga.com · jkim@donga.com