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習近平主席が新年演説、発表の場所に「軍事パレード」写真

習近平主席が新年演説、発表の場所に「軍事パレード」写真

Posted January. 02, 2020 08:22,   

Updated January. 02, 2020 08:22

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中国の習近平国家主席が新年に向けた祝辞で、米中対立についての直接の言及は避け、香港事態の解決を強調した。ただし、米国を狙った最新型兵器が大挙登場した昨年10月の軍事パレードの写真が新年の祝辞を述べた執務室の書斎に2枚もあり、米国の圧力に対する不満を迂回的に表現した。安倍晋三首相は1日、年頭所感で再び「憲法改正」を強調した。

● 「写真の外交学」で米国にメッセージ伝えた習氏

昨年12月31日午後、中国中央テレビを通じて発表された習氏の新年の祝辞には、米国への直接の強硬発言はなかった。昨年の新年の祝辞で、米国の対中圧力に対応する「自力更正」、「国家主権、安保守護」、「必死に戦って奮闘しよう」といった闘争スローガンが登場したのとは対照的だ。今月15日にワシントンで「第1段階」貿易合意文の署名が予定されていることを考慮したとみられる。

しかし、新年の祝辞を発表した習氏の執務室の書斎にある18枚の写真を通じて、米国への間接的なメッセージを出した。中国共産党機関紙「人民日報」は、「習主席の書斎の新しい写真の秘密を公開する」と題する記事で、昨年の新年の祝辞の発表の時より3枚増え、11枚は初めて登場したと伝えた。

別の写真は1行事に1枚だが、昨年10月1日に行われた中国建国70周年記念軍事パレードの写真だけ2枚あった。習氏は、中国で過去最大の軍事パレードだったこの行事で、「いかなる勢力もわれわれを揺さぶることはできない」とし、米国を批判した。米全域が射程圏の次世代核弾頭搭載大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「東風(DF)41」など米をターゲットとする新兵器が公開された.

また習氏は、「私たちは風雨や険しい道を恐れない」と強調した。米国が中国に圧力をかけ続けるなら、強硬に対抗するという考えが含まれている。

習氏は香港に対してははっきりと声を出した。香港の反中反政府デモに対する中国指導部の危機感が非常に大きいことを示唆する。

習氏は昨年12月に行われたマカオ返還20周年記念式に出席したことに触れ、「マカオの成功は一国二制度が完全に実行可能で、達成され、好評を得たことを示す」とし、「心から香港と香港の同胞が良い暮らしをすることを願う」と述べた。習氏は、香港問題について話す時は声に力が入った。しかし、香港では同日と1月1日にも反中反政府デモが続いた。

●憲法改正を再び持ち出した安倍氏

安倍氏は年頭所感で、「未来をしっかりと見据えながら、この国のかたちに関わる大きな改革を進めていく。その先にあるのが憲法改正だ」と明らかにした。朝日新聞によると、安倍氏が第2次政権で年頭所感を発表するのは8回目。憲法改正に言及するのは2014年に続き2回目だ。

安倍氏は昨年12月9日、臨時国会閉会直後の記者会見で、「必ず私の手で(憲法改正を)成し遂げたい」と強い決意を示した。安倍氏の首相任期は、自民党総裁の任期が終わる来年9月まで。このため今年、憲法改正に強くアクセルを踏むものと予想される。安倍氏は、憲法9条第1項(戦争放棄)と第2項(戦力不保持、交戦権の否認)はそのままにし、事実上の軍隊の役割をする自衛隊の存在を記載した新たな条項を設ける憲法改正を推進している。


尹完準 zeitung@donga.com