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孫興民、またもレッドカード 「反則王」汚名着るか

孫興民、またもレッドカード 「反則王」汚名着るか

Posted December. 24, 2019 08:02,   

Updated December. 24, 2019 08:02

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後半15分、イングランド・プレミアリーグ(EPL)のトッテナム・ホットスパーがチェルシーに0-2でビハインドの状況。先発出場したトッテナムのアタッカー、孫興民(ソン・フンミン、27)はボールを争う途中、チェルシーのDFアントニオ・リュディガー(26)と体当たりで押されて倒れた。孫興民は足を延ばしてリュディガーの胸を蹴った。リュディガーは苦しそうな表情で、そのままピッチに倒れた。

ビデオ判定(VAR)を経て、主審は孫興民にレッドカードを示して退場を命じた。孫興民の行動を故意の報復行為だと見たのだ。孫興民は、両手で顔を覆ったままピッチに跪いて、無実とアピールしてみせたが判定は覆されなかった。

昨年、クリスマスを控えて12月24日に行われたエバートン戦(トッテナムの6-2勝利)で2得点1アシストをマークし、「ソナクロース」の愛称を得た孫興民だが、今年は最悪のクリスマスを過ごすことになった。

孫興民が退場したトッテナムは、23日にロンドンのトッテナム・ホットスパースタジアムで行われる地元ライバル、チェルシーとのリーグ第18節で0-2で破れ5位から7位に転落した。イングランド・サッカー協会(FA)は、暴力的な行動に対しては3試合出場停止処分を下している。FAが最終的に孫興民の行動を暴力的な行動と判断すれば、孫興民はブライトン(26日)、ノリッジ・シティ(29日)、サウサンプトン(来年1月2日)とのリーグ戦に出れなくなる。

孫興民は、今年だけで3度退場処分を受ける不名誉を記録した。5月(2018~2019シーズン)にあったボンマス戦では相手選手を激しく押し倒したことで退場となり、リーグ戦3試合に出れなかった。今季は、先月のエバートン戦で後ろからのタックルでエバートンのアンドレ・ゴメスを倒した。倒れたゴメスが他のトッテナム選手とぶつかって足首が骨折する大けがをした。当時は、孫興民のタックルがゴメスの負傷の直接的な原因とみられず、退場は行き過ぎとの世論が優勢だった上、トッテナムの抗議が受け入れられ出場停止処分は撤回された。ハン・ジュンヒKBS解説委員は、「チェルシー戦での退場の原因となった足を伸ばす行為は、大変良くない行動だったので、今回はトッテナムが控訴しても受け入れてもらえないだろう」との見方を示した。

スポーツ統計会社「オプタ」によると、孫興民は2010年のリ・ケタモール以来9年ぶりにEPLで1年間で3度退場処分を受けた選手になった。英国メディアの反応も否定的だ。フットボールロンドンは「孫興民が愚かな行動でレッドカードを受けた」とし最低評点の1を与えた。試合後、孫興民は「申し訳ない」と言い残して、うなだれたままミックスゾーンを去った。しかし、トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は、退場判定に不満を示した。モウリーニョ監督は「孫興民を激しく押したリュディガーには反則を与えないで孫興民だけに退場を与えた。悪い判定だった」と話した。その上で「リュディガーはろっ骨が折れただろう。早く回復することを願う」と皮肉った。


鄭允喆 trigger@donga.com