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北朝鮮金融取引き制裁の「ワームビア法」が米上院通過

北朝鮮金融取引き制裁の「ワームビア法」が米上院通過

Posted December. 20, 2019 08:02,   

Updated December. 20, 2019 08:02

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米国人大学生オットー・ワームビア氏が北朝鮮に拘束され、解放された後に死亡した人権侵害事件に対して、トランプ米大統領が特別な措置を取らないことに反発した上院議員が、北朝鮮に対する銀行取引きを制限する別名「オットー・ワームビア法案」を可決した。

民主党のシェロッド・ブラウン、クリス・ヴァン・ホーレン上院議員、共和党のロブ・ポートマンとパット・トミー上院議員の4人は18日(現地時間)、ワシントンの国会議事堂で記者会見を行い、トランプ氏に「オットー・ワームビア法案」の署名を求めた。この席には、法案の成功に重要な役割を果たしたワームビア氏の両親も参加した。AP通信など米メディアは、「下院のトランプ氏に対する弾劾訴追案可決後、審議しなければならない上院で、党派的利害関係にもかかわらず、北朝鮮制裁法案を導き出した議員の超党派の努力が輝いた」と評価した。

「オットー・ワームビア法案」の本来の名称は「オットー・ワームビア北朝鮮核制裁および履行法案」で、北朝鮮の違法金融取引きを助ける海外の金融機関に対する制裁を義務づけることを骨子とする。北朝鮮と取引きしたり取引きを助けた個人、機関の米国内の資産を凍結し、新規の口座開設を制限するという内容だ。

同法案は、膨大な内容を含んでいる2020会計年度国防権限法(NDAA)に含まれている。NDAAは17日、上院と下院で承認され、トランプ氏の署名だけを残している。トランプ氏がNDAAに署名すれば、この法案は「オットー・ワームビア法」に昇格し、自動発効される。トランプ氏は、NDAAが上・下院を通過すれば、直ちに署名するとすでに明らかにしている。

ポートマン氏は、「事実上、北朝鮮がワームビア氏を殺害した」とし、「ワームビア氏が生きていたなら、この法案を支持しただろう」と主張した。ワームビア氏の母親のシンディさんは、「悪い合意をしてはいけない。彼らの言葉を信じてはならない。何も変わっていない」とし、トランプ政権に強硬対応を求めた。ワームビア氏の故郷であるオハイオ州が選挙区のポートマン氏は、今年4月、韓国非武装地帯(DMZ)を訪れた時、「オットー」と書かれたTシャツを着て登場し、話題になった。


鄭美京 mickey@donga.com