「サルディンク」朴恒緒（パク・ハンソ）監督（６０）とベトナムＵ－２２代表選手たちを乗せた特別機が１１日夕、ベトナム・ハノイのノイバイ空港に降りた。６０年ぶりに東南アジア競技（ＳＥＡゲーム）で優勝を果たしたヒーローたちを迎えようと、数千人のファンが空港に駆けつけた。拍手を受けながら特別機から降りた朴監督は、祝福の花束をもらって満面に笑顔を見せた。
選手団は帰国直後、バスに乗って首相官邸にへ向かった。ベトナム国旗と太極旗（テグッキ）を掲揚したバイクやトラクターなどに乗ったサポーターたちがバスを追っかけた。ベトナムメディアは電子版を通じて、選手団の移動状況をリアルタイムで中継した。警察のエスコートを受けながら官邸に到着した選手団は、グエン・スアン・フック首相と共にカラチョウザメやチキンカレーなどが出された晩餐を楽しんだ。
朴監督は、「優勝の栄光をベトナム国民に捧げる。決勝戦を控えて、首相から送って頂いた手紙も力になった。多くの応援があったから優勝することができた」と話した。手紙には「全てのベトナム人があなたたちと共にする」という内容が書かれていた。首相は、「今回の優勝は、ベトナムの発展にインスピレーションを与えるだろう」と述べた。
ベトナムでは、朴監督の成功物語を書いた本も話題となっている。ベトナムのメディア「ジン」は、「昨年出版された『朴恒緒の管理スタイルとビジネス成功の秘密』が再び注目を集めている。選手の扱い方や、朴監督の一代記を紹介している」と報じた。ベトナムのオンライン書店の掲示板には「企業の経営にも役立つ本だ」「朴監督の成功が６０歳前後の人たちに自信感を持たせる」などのレビューが書き込まれた。
鄭允喆 trigger@donga.com
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