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起亜自が年間30万台生産のインド工場を完成、世界4位の市場攻略に拍車

起亜自が年間30万台生産のインド工場を完成、世界4位の市場攻略に拍車

Posted December. 06, 2019 08:02,   

Updated December. 06, 2019 08:02

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起亜(キア)自動車が年産30万台規模のインド工場を完成して、現地カスタムの新車で世界4位のインド市場の攻略に乗り出した。最近投資を決定したインドネシアに続き、インドでも販売台数を増やしながら、現代(ヒョンデ)自動車グループの中国市場での不振を挽回するという戦略だ。

起亜自動車は5日(現地時間)、インド・アーンドラ・プラデーシュ州アナンタプルに位置するインド工場で完成式典を行い、来年上・下半期に「プレミアム多目的車(MPV)」と小型スポーツ多目的車(SUV)の2種を発売すると明らかにした。プレミアムMPVは、来年2月にデリーモーターショーで公開される予定で、インドの高所得層を狙った車だ。エントリー級の小型SUVは、インドだけでなく、アジア、中東などの新興市場攻略のためのモデルだ。起亜自のインド工場の最初の車であるセルトスは、7月の発売以来、先月まで4万649台が売れた。11月には1万4005台が売れ、単一モデル基準でインド市場内での販売台数で4位となっている。

起亜自のインド工場は、2017年10月に着工し、今年7月にセルトスを生産して本格稼動に入った。インド市場は、自動車生産台数で世界5位、年間販売台数規模では、中国、米国、日本に次いで世界第4位の自動車大国だ。人口は約13億人だが、自動車普及率は人口1000人当たりにまだ30台に過ぎない。人口1000人当たりの自動車普及率は、中国が141台、米国が837台だ。インドの自動車販売台数は最近急成長しており、2030年頃になれば、日本を越えて世界3大自動車市場に成長すると予想される。

起亜自動車の関係者は、「インドに自動車を輸出する際につく関税が60%で、インドの外で車を作って供給するには価格競争力が落ちる。現地生産工場の確保が必要だった」と説明した。

これに先立って現代自は1996年、インド市場に初めて進出した。現在、現代自のインド・チェンナイの第1、第2工場は年間68万台の生産能力を備えており、来年は75万台まで増やす計画だ。起亜自動車の30万台を合わせれば、100万台を超え、現代・起亜自動車の中国の年間生産台数を上回る可能性が高い。

現代・起亜自動車の関係者は、「現代自は、インド工場で作る車の40%を輸出しており、起亜自動車も生産台数の一部を、アフリカ・中東、アジア太平洋、中南米などの新興市場に輸出する計画だ」とし、「インドは現代自グループの海外市場進出のための足掛かりになるだろう」と語った。

起亜自動車は、インドの未来モビリティ市場への進出にも拍車をかけている。今年3月にインド1位の車両呼び出しサービス(カーヘイルリング)企業「オーラ」に6000万ドル(約677億ウォン)を投資するなど、新事業を発掘している。インド2位の車両共有(カーシェアリング)会社「レブ」ともコラボレーションして、モビリティサービスに特化した車両供給や管理・整備・ソリューションを提供する事業も準備している。

最近、インド自動車市場が金利引き上げや融資強化、環境規制などのために良くないことは危険要因となっている。韓国自動車産業協会の分析によれば、今年第3四半期(7〜9月)までの累積「インド乗用車販売」は、前年同期比16.4%減の218万台にとどまった。

起亜自動車の朴旱雨(パク・ハンウ)社長は、「来年の16万台の生産目標を達成するために、新規の2つのモデルの成功に会社全体の能力を注ぎたい」とし、「今後3年以内に工場をフル稼働して、30万台を生産するのが可能だろう」と自信を示した。


ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com