「彼女は、大衆が考えるより多くの権力を持っている。夫のトランプ大統領にかなりの影響力を行使し、ホワイトハウスの職員の管理にも深く関与している」
米ホワイトハウスで大統領夫人の取材を担当するCNN記者のケイト・ベネット氏が3日に出版したトンラプ大統領の夫人、メラニア氏の伝記『メラニアに自由を』で評価した。米紙ガーディアンなどによると、ベネット氏はメラニア氏の影響力がうかがえる例として、昨年11月に退任したミラ・リカーデル前大統領服補佐官(国家安全保障担当)を挙げた。退任1ヵ月前にメラニア氏のアフリカ歴訪に随行したリカーデル氏が不遜な態度を見せたため解雇されたという説が広まった。
ベネット氏は、「メラニア氏は、大統領の長女イバンカ氏と礼儀は尽くすものの近くない間柄」とし、「イバンカ氏の頻繁な海外訪問で彼女は気分を害した」と伝えた。自分は「退屈なトロフィーワイフ(成功した男性と結婚した若い妻を称する言葉)」に転落し、イバンカ氏は「キャリアを持つ賢明な母親」のステータスを固め、比較されるということだ。
ベネット氏は、メラニア氏がファッションで自身の内心を表現するとも明らかにした。2016年10月、当時共和党大統領候補だったトランプ氏が大統領選の討論に出た時に着たピンク色のリボンのついたブラウス、昨年6月「私は気にしない(I really don't care)」と書かれたジャンパーが代表的だと説明した。特に、このジャンパーは、南部の国境の壁と関連してトランプ氏に不満を示したのではなく、関係がよくないイバンカ氏に向けての言葉だと主張した。
メラニア氏はモデル時代に撮ったヌード写真を流出させた人物として、トランプ氏と長年の親交があるロビイストのロジャー・ストーン氏を疑っているという。しかし、ホワイトハウスは、「大統領一家に対して完全に誤った情報を含んでいる」とし、本の内容を否定した。
チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com