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夢幻的な「あの声」…エルサの音色と幻想のハーモニー

夢幻的な「あの声」…エルサの音色と幻想のハーモニー

Posted December. 03, 2019 07:36,   

Updated December. 03, 2019 07:36

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「ソ♭-ファ-ソ-ミ♭」

アニメ「アナと雪の女王2」を見たなら、この夢幻的なメロディーが幽霊のように耳に留まるだろう。「アナと雪の女王2」の主な役割、「あの声(The Voice)」を演じたノルウェーのシンガーソングライター・オーロラ(AURORA・本名=エウロラ・アックスネス・23)が韓国を訪れた。氷河、万年雪、オーロラ、トロール、フィヨルド…。映画の背景は、かなりの部分は彼女の母国ノルウェーをモデルにした。

ソウル龍山区(ヨンサング)の「ノドゥル島のライブハウス」で、先月30日に会ったオーロラは、「ノルウェーに来たことがあれば、『アナと雪の女王』があそこの景色をどれだけうまく描写したのかがわかるだろう。山、川、海が調和をなす美しい韓国の風景を見て、故郷に来たような感じも受けた」と話した。

この日のコンサートのために初来韓したオーロラは、フィヨルドで有名なノルウェーの西岸で生まれ、バイキングの古都ベルゲンに住んでいる。2013年、17歳でデビューし、妖精のような風貌、声色、楽曲でスターダムに上がった。「アナと雪の女王2」の制作陣がオーロラと交渉したのは「神の一手」だった。

「この程度の高音を歌いこなせるかと、電子メールで尋ねてきましたよ。ベルゲンの私のスタジオでその音を録音して送りました」

オーロラは、「声が主人公エルサに与える教訓、すなわち『あなたの本能と直感に従いなさい』は、以前から私のモットーだった。自分の音楽の源も自然が呼ぶ声だったので、役割にぴったり合った」と話した。

今は有名になったメロディー、「ソ♭-ファーソ-ミ♭」は、英ロンドンの古い教会で録音した。

「教会のステンドグラスにオレンジ色の光、青色光の日差しが降り注ぐのを見ながら歌いました。とても美しい瞬間でした。教会の壁に響く自然のエコーをそのまま盛り込みました」

作品で「あの声」は、エルサが自ら超能力の源を探し出すように促す未知の声だ。オーロラは、この声で主題歌(「Into the Unknown」・隠された世界)の歌手としても名を連ねた。

オーロラの神秘的な音楽は、映画に参加する前から世界的なファン層を作った。ポップスター・ビリー・アイリッシュ、ケイティ・ペリーがオーロラのファンだ。英国の伝説的なエレクトロニック・ミュージック・デュオ・ケミカル・ブラザーズの曲にも参加した。オーロラは、「ノルウェーの民謡から影響を受けた」と語った。

30日の公演で、オーロラはノリゲ(装身具)をつけて舞台に上がった。ノルウェイの森で韓服を着て公演した映像でも有名だ。

「米国の中古衣料品店で偶然韓服を見て、とてもきれいなので着てみました。私は韓国をはじめ、世界の伝統音楽からも多くの影響を受けました」

韓国で韓服を買おうとしたが、スケジュール上それができず残念だったという。ファッション感覚もユニークなオーロラは、中古の衣類を購入して、自分ではさみで切って、自分のやり方でカスタマイズして着ることを楽しむ。彼女は、「『アナと雪の女王2』は、自然と人間の共存に関するメッセージを込めているのでなおさら特別だ」と語った。

「人類の存在の意味は善良さを追求し、自分と私たちと地球のために戦うことだと信じています。将来のために、私たちが一緒に動くことができればと思います」


イム・ヒユン記者 imi@donga.com