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来年ベートーベン生誕250周年、公演界では「彼を迎えなさい」

来年ベートーベン生誕250周年、公演界では「彼を迎えなさい」

Posted November. 28, 2019 15:22,   

Updated November. 28, 2019 15:28

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韓国音楽ファンが来年最も期待するベートーベン関連コンサートは、テオドール・クルレンツィス(47)が指揮するオーケストラ「ムジカエテルナ」の来韓公演(4月7、8日、ロッテコンサートホール)だ。「指揮界の悪童」「クラシックの救援者」と呼ばれるクルレンツィスは、既存の指揮巨匠とは異なる経路を経て、世界の音楽ファンを熱狂させる「ホット」な指揮者だ。ロシアで指揮を磨いた後、オーケストラ「ムジカエテルナ」を直接立ち上げて、ダイナミックで新鮮な解釈で一気に世界の音楽ファンを魅了した。

今年ザルツブルク・フェスティバル、ルツェルン・フェスティバルなど、世界の主な音楽祭は、今シーズンにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任したキリル・ペトレンコさえ色あせる「クルレンツィスの遊び場」になった。来年の初来韓演奏では、初日はベートーベン交響曲第7番、二日目は交響曲第5番「運命」を聞かせ、彼に匹敵するほど挑戦的且つ破格なバイオリニスト・パトリシア・コパチンスカヤがベートーベンのバイオリン協奏曲を共演する。

ベートーベンの故郷であるドイツのボンを拠点にしたボンベートーベンオーケストラも6月9日、ソウル芸術の殿堂コンサートホールで、「オールベートーベン」コンサートを開く。2017年に音楽監督に就任したディルク・カフタンの指揮で、エグモント序曲と交響曲第7番、白建宇(ぺク・ゴンウ)が共演するピアノ協奏曲4番を披露する。

現役最高のベートーベン解釈の権威者であるピアニスト・ルドルフ・ブッフビンダーは9月23日と26日、ソウル芸術の殿堂コンサートホールで、ルツェルン・フェスティバルストリングスを直接指揮し、ソロも務めてベートーベンピアノ協奏曲全曲を演奏する。パーヴォ・ヤルヴィが指揮するドイツカンマー・フィルハーモニー管弦楽団も12月17日と18日、ソウル芸術の殿堂コンサートホールでベートーベン交響曲第1番と9番「合唱」で、音楽ファンたちの意味深い一年の締めくくりを手助けする。

国内交響楽団の中には、KBS交響楽団がソウル芸術の殿堂コンサートホールで、三回の「オールベートーベン」プログラムを用意した。5月2日はレナード・スラットキン指揮、ファジル・サイの共演ピアノ協奏曲3番と交響曲第7番を、8月28日は鄭明勳(チョン・ミョンフン)指揮、カティア・ブニアティシヴィリ共演でピアノ協奏曲第1番と交響曲第6番「田園」、9月18日はハンス・グラーフ指揮、エマニュエル・アックス共演でピアノ協奏曲第5番「皇帝」と交響曲第5番を演奏する。

海外の舞台では、来年創設100周年を迎える世界音楽祭の代名詞ザルツブルクフェスティバルが豊かなベートーベンプログラムを準備する。ピアニスト・イゴール・レビットは、7月29日から8月16日まで8回のリサイタルを通じて、ベートーべンのピアノソナタ32曲全曲を演奏する。このほか、フィリッペ・ヘレヴェーゲ指揮、シャンゼリゼ管弦楽団の「荘厳ミサ」(7月25日)、リッカルド・ムーティ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の交響曲第9番「合唱」(8月15〜17日)、ハーゲン弦楽四重奏団が演奏する弦楽四重奏13、14番(8月24日)、バリトン・マティアス・ゲルネのベートーベン歌曲の夜(8月18日)など、豊かなベートーベンのプログラムが用意されている。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com