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バッハがカヤグムに出会えば?

Posted November. 13, 2019 08:39,   

Updated November. 13, 2019 08:39

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カヤグムと笙などの伝統楽器で西洋クラシック音楽を演奏すれば、どんな感じがするだろうか。

フランス人のビオリスト・エルワン・リシャ(水原大学教授)が、この感じを聞かせるコンサートを開く。彼は14日午後8時、ソウル芸術の殿堂のリサイタルホールで、バロックから現代曲まで直接編曲した作品をカヤグム、笙と一緒に演奏する。

「知っている作品を新たに聞こえるようにすることに、以前から喜びを感じました。韓国の国楽器と一緒にこの曲を『自分のもの』にしたかったのです」

17世紀の作曲家ヨハン・ショープの「涙のパヴァーヌ」では、カヤグム、ブリテンの「涙」ではカヤグム、笙、バッハのカンタータ「我いずこに逃れ行かん」のアリアとラモーの幻想曲では笙、カヤグム、チェロが一緒にする。カヤグム演奏者イ・ファヨン、笙の奏者キム・ヒョヨンが出演する。妻のチェリスト・パク・ノウルとは、ラモーの「ビオラとチェロのための組曲」で二人だけの呼吸を合わせる。

「韓国作曲家たちの創作音楽を演奏しながら、イ・ファヨン、キム・ヒョヨンさんと知り合いました。二人を通じて国楽器の魅力を知り、古い洋楽をこの楽器と一緒に演奏したくなりました」

彼は、「シューマンのようなロマンチックな曲であれば変かもしれないが、バロックや現代曲なら似合うだろうと思った」と付け加えた。編曲する作品としては「手法的に細かいが、自由が込められた曲」を選んだ。「自由」の空間に国楽器が息を吹き込むことを期待していたからだ。

カヤグムの場合、左手を深く押して音の高さを細かく変化させる「弄絃」が、洋楽器と異なる色を表わす。彼は、「弄絃など国楽器ならではの特徴をもちろん使う。面白い効果が生じるだろう」と笑顔を浮かべた。二人の演奏者とも編曲の詳細について協議しながら、より良い結果を生もうと努力した。

「学生時代から編曲が好きだった。ビオラはバイオリンやチェロに比べてレパートリーが狭く、他の楽器のために書かれた曲を演奏することが多いからです」

彼がショスタコーヴィチの四重奏曲をビオラ独奏とチャンバーオーケストラ用に編曲した作品も、今月和音室内管弦楽団と共演して披露する。

彼はパリで育った「パリジャン」だ。ドイツ留学中に妻に会った。オーストリアのインスブルック交響楽団のビオラ首席を務めていたが、2008年に休暇をもらってソウルに来て、韓国で活動することを決めた。何よりも、人々の温かさが気に入ったという。

彼は独島(トクト)を愛する文化芸術家の会「ラ・メールエリール」の一員としても活動している。一昨年はメンバーと一緒に独島にも行った。「天気が悪くて上陸がかなり大変でした。ほぼ垂直の崖がとても印象的でした」

全席2万ウォン。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com