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トランプ氏の元側近が権力弱体化を画策、前米国連大使が新著で暴露

トランプ氏の元側近が権力弱体化を画策、前米国連大使が新著で暴露

Posted November. 12, 2019 08:53,   

Updated November. 12, 2019 08:53

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トランプ米政権の初代国連大使を務めたニッキー・ヘイリー氏(47)が、ティラーソン前国務長官とケリー前大統領首席補佐官を批判した。2人が国を救わなければならないとして、自身に「大統領の権力の弱体化に参加するよう求めた」と新著で明かした。

10日、米紙ワシントン・ポストなどによると、ヘイリー氏は12日に出版する著書『With All Due Respect(仮訳:お言葉ですが)』でティラーソン氏とケリー氏が「大統領に抵抗することが国益に最善」とし、「彼は自分が何をしているのかも分かっていない。このままでは国民の命にかかわる」と訴えたと明らかにした。

ヘイリー氏は、「大統領のやり方が気に入らないなら、私を説得せず大統領に直接言うべきだ」と話したと付け加えた。そして、「政権の中心的な2人が大統領を弱体化させているという事実に衝撃を受け、何も言えなかった」と話した。ヘイリー氏は9日、CBSとのインタビューでも、「大統領を妨害することは非常に危険なことで、憲法にも大統領を選んだ国民の意思にも反する」と述べた。

ティラーソン氏とケリー氏は、マティス前国防長官と共に政権内の「大人の枢軸(Axis of adult)」と呼ばれた。ひどく気まぐれで、右往左往する大統領を自制させてきたからだ。彼らは、大統領と衝突して更迭された。ケリー氏は「大統領が(政策)決定を下せるよう最善の助言をしたことが問題なら、有罪と言え」と反論した。

ヘイリー氏を含め、最近トランプ政権の前・現職官僚が相次いで著作を出版している。ヘイリー氏のように大統領を擁護する人もいるが、反対のケースも多い。特に9月に解任されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は最近、大手出版社サイモン&シュスターと契約し、政界の関心を集めている。この出版社は、トランプ政権の乱脈ぶりを公開した著名なジャーナリスト、ボブ・ウッドワードの『恐怖の男――トランプ政権の真実』を出版した。

10日、政治専門メディア「アクシオス」は、ボルトン氏がメモ魔だったことを考えると、ボルトン氏の著作が弾劾危機に直面したトランプ氏に決定的な証拠として作用する可能性があると伝えた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com