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君はしっかり生きていくだろう

Posted November. 02, 2019 08:11,   

Updated November. 02, 2019 08:11

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本当に大変だろう。生気のない君の目を見ると胸が痛い。君が描く君の日常は地獄での一日だから。羞恥心と自己嫌悪は人間が最も耐えがたい感情だからだ。悲しければ泣き、腹が立てば怒り、恐ろしければ逃げればその感情は和らぐが、羞恥心は違う。羞恥心は自分を非難し嫌悪することなので、自ら調節できないのだ。私が私の避けられない処罰者(加害者)なのだから。

大学修学能力試験が近づく、他の子どもたちは積み重ねた「基礎情報」でこの世の中の評価を準備しているだろう。しかし、君はかなり前から君の、いや君の周りの人々の期待に応えることができないという恐怖に勝てず、挫折し、立ち止まってしまった。強いふりをして抵抗もし、世の中を恨み、無関心な振りもしたが、結局、冷静な他人の目で自分を直視することになり、自分を敗者と呼ぶようになった。

君が退くと言った時、私は賛成した。君が苦痛を耐える力がないと、力を育てた後に再び戦場に出て行くべきだと判断した。しかし、目標と動機を見つけてこそ発展に向けた努力ができるという君の意見には反対した。一人の力でそれを短期間で探すことは難しいと。私たちは悩み、最終的に君は、未来のために保険のように卒業証書を得るという「常識的な判断」をした。そしてその苦しい時間をよく耐えた。

君は敗者ではない。生き残った人だ。苦痛を耐えた勝者でもある。普遍的に要求される競走は完走しなかったが、君が決心した計画を忠実に完成させた。私の期待以上だった。大学入試が全てではない。単にどんぐりの背くらべで少し大きなどんぐりになる大会だ。この世はどんな学生がどんな特性と長所を持っているのか分からないため、点数で評価をするしかない。しかし、人生という旅程には多くの関門があり、必要な過程を一段階ずつ通過するなら、君は「君の人生を送った勝者」になることができる。

勇気は恐怖があってこそ生まれる。勇気は、小さな成功が積み重なって自分と世の中に対する信頼が大きければ大きいほど強くなる。勇気は一人だけの力では育てることができない。大切な人とその人の愛が必要だろう。君が勇気が無かった理由は、君を「ちゃんと」愛する人がいなくて、愛を「ちゃんと」経験できなかったためだ。

勇気には、才能や知能よりは誠実さ、忍耐力、そして何よりも愛が重要だという。君は苦痛と恐れを耐え、君が目指した次のための礎石を準備したのだ。誠実に耐え、感情を調節し、情熱を守り、私と心で結びついたのだ。これから勝敗や白黒に分けない、複雑で様々な現実を生き、君が望んで決めた人生を少しずつ探していくなら、勇気は自ずと大きくなるだろう。グロリア・ゲイナーも言っている。最初は恐ろしくて死にそうだったが、時間が経ち、生きていく勇気を得たと。自分の人生を送り、愛することができるという信頼を得たと。私はしっかり生きていくと、君のように。


キム・ソンギョン記者 tjdrud0306@donga.com