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「トランプ弾劾」不利な証言が続出、共和党議員は公聴会妨害

「トランプ弾劾」不利な証言が続出、共和党議員は公聴会妨害

Posted October. 25, 2019 09:02,   

Updated October. 25, 2019 09:02

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米共和党下院議員24人が23日、トランプ大統領の弾劾調査が行われている非公開の公聴会場に押し入った。野党民主党の主導で行われている弾劾調査で大統領に不利な証言が出ることを阻止するためだ。ワシントンの議会でめったに見られない両党議員の物理的衝突が起こり、罵声が飛び交うなど、公聴会が約5時間遅延した。

米紙ワシントン・ポストなどによると、マット・ゲイツ(フロリダ州)、ルイー・ゴーマート(テキサス州)、アンディ・ビッグス(アリゾナ州)ら共和党議員は同日午前10時頃、ワシントン議会地下の公聴会場に現れた。ここでローラ・クーパー国防次官補代理(ロシア・ウクライナ・ユーラシア担当)の証言が行われる予定だった。

共和党議員は進入を阻止しようとする検問台前の警備員を押しのけて公聴会場に押し入った。取材陣の前で、「国民が選んだ大統領選の結果を覆そうとする試みが、あの閉ざされたドアの向こうで秘密裏になされている。公聴会が不公正に進められている」と主張した。彼らは、民主党が非公開の公聴会を通じて大統領に不利な情報を意図的にメディアに流すと考えている。

彼らは、弾劾調査を主導している下院情報委員会のアダム・シフ委員長(民主党・カリフォルニア州)に対して公開調査を求めた。両党議員の間で罵声が飛び交い、険悪なムードとなった。シフ氏は、共和党議員が退場要求に応じないと、クーパー氏の証言を延期し、公聴会は同日午後3時頃に再開された。

弾劾調査が行われている下院情報委員会、法司委員会など3つの委員会内の共和党議員の割合は約25%。同日の「阻止」に出た共和党議員はほとんどが調査委員ではなかった。彼らは証人保護および情報流出防止のために電子機器を所持できない非公開公聴会場の規定を破り、携帯電話を所持して現れ、現場の様子をソーシャル・メディアに流した。

今回の騒動は、ウィリアム・テイラー駐ウクライナ代理大使など最近、前・現職の外交安保当局者が相次いで大統領に不利な証言をしたことと無関係ではない。トランプ氏側は「ウクライナに政敵のバイデン前副大統領に対する捜査を求めて見返りに言及したことはない」と主張した。しかし、テイラー氏は、「ウクライナがバイデン氏の調査を始めるまで軍事援助および両国首脳会談を保留するよう指示を受けた」と異なる内容を証言した。トランプ氏は21日、「民主党は悪意を持って団結している。共和党員は一段と強硬に抵抗すべきだ」と共和党の対応を注文した。同紙は、「大統領を守ろうとする共和党の試みがますます狂的になっている」と指摘した。

民主党は、「弾劾調査で共和党議員も民主党議員と同じ質問時間だ。会議と公聴会に十分なアクセス権を持っている」と反論した。また、調査に影響を及ぼさない範囲で録音を公開すると明らかにした。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com