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「北朝鮮、国連未加盟国アブハジアで外貨稼ぎ」 米紙報道

「北朝鮮、国連未加盟国アブハジアで外貨稼ぎ」 米紙報道

Posted October. 15, 2019 08:35,   

Updated October. 15, 2019 08:35

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北朝鮮が国連の制裁を避けるために国際機関の未承認国家であるジョージア内「アブハジア」に労働者を送っていると、米紙ワシントン・ポストが13日付で報じた。国連非加盟国は、北朝鮮制裁決議を守る必要がないという弱点を利用した。

現在、アブハジアでは北朝鮮労働者約400人が働いている。主にアパートや鉄道建設現場で働いている。米国は彼らが毎年北朝鮮に5億ドル(約5900億ウォン)を送金していると推定している。

アブハジアは、ロシア西南部の黒海沿岸にある自治共和国だ。国際法上、ジョージア領土の一部だが、2008年に分離独立を宣言した。ただし、まだ国連をはじめ国際機関で国家として承認を受けていない。ロシア、シリア、ベネズエラなど米国と関係の悪い一部国家だけが独立国家として認定している。美しい港と安い物価でロシア人の夏のリゾート地として有名だ。

特に同紙は、「ロシアが戦略的に、北朝鮮労働者がアブハジアに移住して働けるよう支援している」と報じた。ロシアでは一時、北朝鮮労働者4万人が働いていたが、現在1万人しか残っていない。17年に国連が採択した対北朝鮮制裁決議により、ロシアは残った北朝鮮労働者も12月22日までに本国に送還しなければならない。北朝鮮が制裁を避けられるようロシアがアブハジアを通じて平壌(ピョンヤン)に手を差しのべたようだと、専門家たちは見ている。サハリンの建設会社のユリ・ディヤコフ氏は同紙に、「この2年間で北朝鮮労働者90人ほどをアブハジアに送った」と話した。

 

IHSマークイットのアレックス・メリキシヴィリ上級研究員は、「ロシアが北朝鮮とアブハジアの経済的きずなを増進させようとするのは当然だ。一国(北朝鮮)は『ならず者国家』で、もう一国(アブハジア)は全面的にロシアに依存しているためだ」と指摘した。


崔智善 aurinko@donga.com