Go to contents

習近平国家主席「いかなる力も中国を揺さぶることはできない」

習近平国家主席「いかなる力も中国を揺さぶることはできない」

Posted October. 02, 2019 07:39,   

Updated October. 02, 2019 07:39

한국어

中国が1日、建国70年を迎え、北京の天安門広場で兵器展示場を彷彿とさせる大規模な軍事パレードを行い、国力をアプールした。習近平国家主席は、米国を意識して、「いかなる力も中国を揺さぶることはできない」と強調した。香港には一国二制度を、台湾には平和統一を主張し、愛国、団結、民族主義を強調した。

軍事パレードは、建国70年を祝う70発の礼砲発射と五星紅旗の掲揚式で始まった。人民服姿の習氏は、江沢民、胡錦濤元主席を両サイドに、「去る70年間の中国はまぶしい成長を成した。いかなる力も中国の地位を揺さぶることはできない。中国人民と中華民族の前進を妨げるいかなる勢力もあり得ない」と述べた。米中貿易戦争、香港デモ、経済低迷などの内憂外患にもかかわらず、米国の圧力に屈しないという意味とみえる。

習氏は、香港と台湾について、「平和統一、一国二制度の原則を順守し、香港とマカオの長期的な繁栄と安定を維持しなければならない」と強調した。また「中国の明日はさらに良くなるだろう」とし、中華民族の偉大な復興を意味する「中国の夢」の実現に向けた力の結集を呼びかけた。演説の末尾には、「中華人民共和国、偉大な中国共産党、偉大な中国人、永遠に」と叫んだ。

天安門広場前の長安街の両サイドに、軍人1万5千人が並んでいた。最先端兵器の展示場を彷彿とさせた軍事パレードそのものが米国へのメッセージだった。最も注目を集めた兵器は、米国の首都ワシントンを攻撃できる次世代大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」。初めて公開されたこのミサイルは、射程距離が1万4千キロなので、全世界が射程圏に入る。最高10個の核弾頭を装着でき、攻撃目標の誤差範囲も100メートルにすぎない。

極超音速の滑降技術を使い、米国のミサイル防衛システム(MD)を突き抜けることができるという「東風17」、空母キラーと呼ばれる極超音速ミサイル「東風100」も公開された。米のF-35に匹敵する新型ステルス戦闘機「J-20」、米軍用ヘリコプター「ブラックホーク」に匹敵する「Z-20」も加勢した。中国メディアは同日、軍事パレードに動員された兵器のうち4割が初めて公開されたと伝えた。官営のグローバ・タイムズは、「いかなる脅威にも対応する戦略核兵器を持っていることを伝えた」と指摘した。米国だけでなく韓国、日本など周辺国に対する威嚇効果もあるという分析もある。

建国70年を迎え、各国の指導者も祝電を送った。中国は、ロシアのプーチン大統領、米国のトランプ大統領、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の祝電を紹介した。

正恩氏は祝電で「(北朝鮮は)国の安定と核心利益を守護し、持続的な発展に向けた中国の闘争を全面的に支持する」とし、「社会主義を守って輝かせる同じ道で、いつも(中国と)共にいる」と強調したと、朝鮮中央通信が1日付で報じた。また、「中朝間の数回の対面(首脳会談)で成した重要な合意精神」に触れ、「新たな時代の要請と両国人民の共同の念願に合わせて(両国関係が)ますます活力をもって発展することを固く信じる」と強調した。


崔智善 aurinko@donga.com · 尹完準 zeitung@donga.com